研究課題/領域番号 |
08557122
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古賀 憲司 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10012600)
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研究分担者 |
安田 公助 田辺製薬(株)医薬育成研究所, 研究員
青木 一真 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (60282612)
新藤 充 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (40226345)
小田嶋 和徳 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (30152507)
安田 公介 田辺製薬(株), 医薬育成研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1997年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1996年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | リチウムエノラート / 不斉合成 / 触媒的不斉合成 / 脱プラトン化 / アルキル化 / プラトン化 / マイケル反応 / キラルアミン / 四級不斉炭素 / エナンチオ選択的 / キラル塩基 / キラルリチウムアミド / 脱プロトン化 / プロトン化 |
研究概要 |
エノラートイオンの合成と反応をエネンチオ選択的な不斉反応とし、さらには触媒的不斉反応とする新しい手法の開発は、現代有機合成化学の焦点の一つである。本研究は、多配座型キラルリチウムアミドあるいはキラルアミンを設計、合成し、キラルなエノラ-ドの不斉合成(プロキラルなケトン類の不斉脱プロトン化)および不斉反応(プロキラルなリチウムエノラートのアルキル化、プロトン化、マイケル反応)をエナンチオ選択的に行うこと、および、これらの反応を不斉触媒化への展開を目的とした。本研究より、以下のような成果が得られた。 (1)触媒的不斉脱プラトン化反応:二座配位子型キラルリチウムアミドを用いて、プロキラルな環状カルボニル化合物のエナンチオ選択的不斉脱プラトン化反応ができることを既に報告していたが、二座配位子型キラルアミンと三座配位子型アキラルリチウムアミドを組み合わせることにより、用いるキラル塩基についてこの不斉脱プロトン化反応を触媒化し得ることを明らかにした。 (2)触媒的不斉アルキル化反応による四級不斉炭素形成反応:C_2対称構造を有する四座配位子型キラルアミンと臭化リチウムの存在下、不斉アルキル化において、四級不斉炭素の構築が効率的に進行することを見出した。 (3)触媒的不斉プラトン化反応:アキラルなリチウムエノラートを四座配位子型キラルアミンと臭化リチウムの存在化、溶媒に難溶なプラトン源を用いることにより、用いるキラルアミンについて触媒化し得ることを明らかにした。 (4)エナンチオ選択的不斉マイケル反応:四座配位子型キラルアミン存在下、非環状基質に対する高エナンチオ選択的マイケル反応を見出すことができた。 上記の成果はいずれも、従来の我々の研究課程での知見に基づいたものであり、他に類例のない独創的な成果である。
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