研究課題/領域番号 |
08558018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
松本 廣 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 室長 (60229565)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 肢体不自由教育 / コンピュータの利用 / 入力機器 / 入力方式 / 入力支援デバイス / Wing-SK / キーボード・ナビゲーション / シリアルキー / アクセシビリティ / GIDEI |
研究概要 |
肢体不自由教育におけるコンピュータの利用は、その障害による児童生徒の主体的な学習や表現、コミュニケーション活動などの制約を改善する手段として有効であることが確認されてきている。しかし、標準のキーボードやマウスなどを利用することが困難なため、特殊な入力機器と入力機器に対応した入力方式が必要となる。しかも、児童生徒の運動機能の障害は個々に異なり多様であるため、最適な入力機器や入力方式を適合することが困難な状況にある。そこで、 1) コンピュータの機種が異なっても簡単に接続(シリアルキーを採用)して使用することができ、かつ個々の児童生徒の障害の状態に対応する多様な入力方式(1点スイッチ自動走査・自動確定方式、複数スイッチ逐次走査・任意確定方式、複数スイッチ自動走査・任意確定方式など)をサポートとした入力支援デバイス(Wing-SK)を開発した。また、 2) Wing-SKはキーボード・ナビゲーション(マウスレス・オペレーション)機能を採用することにより、教育現場で使用されている多種の学習用ソフトウェアや今回作成された学習用ソフトウェアなどを、障害がある児童生徒が標準のキーボードやマウスの使用が困難であっても、多種の操作スイッチによりコンピュータを操作することを可能にした。 本教材システムは、上記1)の多様な入力方式と、上記2)の他種類の学習用ソフトウェアを任意に組み合わせて使用することができるよう構成されている。これにより、肢体不自由のある個々の児童生徒の運動障害の状態や知的発達の程度、コンピュータの使用目的などに応じて最適なコンピュータの入力環境を評価・適合することが可能となった。
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