研究課題/領域番号 |
08558033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
根元 義章 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60005527)
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研究分担者 |
加藤 寧 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (00236168)
MANSFIELDE G 仙台応用情報学研究振興財団, 主任研究員
浜本 直和 通信総合研究所, 宇宙通信部, 室長
牧野 正三 東北大学, 大型計算機センター, 教授 (00089806)
GLENN Mansfi 仙台応用情報学研究振興財団, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | Network management / Distributed management / SNMP / RMON / ネットワーク管理 / 分散管理 / インターネット / 障害検出 / 分散協調管理 |
研究概要 |
超高速・大規模コンピュータネットワークの信頼性を確保するため、人手に頼らない自動障害管理技術の確立が求められている。このような先進的機能を有する分散型ネットワーク管理システムを構築するため、効率的かつ依頼性を有する管理情報収集および収集した管理情報からの効果的な障害検出方式の確立が重要な課題となっている。本研究では、管理情報の収集ならびに障害検出において3つの新しい方式を提案し、運用ネットワークを用いてその有用性を検証した。以下、各方式の概要を述べる。 1.ネットワークの帯域幅や利用状況に応じた管理用トラヒックの制御方式 本研究では、ネットワークの帯域幅や利用状況に応じた管理トラヒックを提案した。提案方式は管理用帯域の割り当てと環境に応じた管理トラヒックの制御を行うものであり、帯域不足による輻輳やユーザートラヒックに対する悪影響を軽減することができる。衛星ネットワークやATMネットワークなどにおいて実験により、提案方式が優れていることを示した。2.時間的同期を有する瞬時管理情報データベース方式 本研究では、一括して情報取得ができ、かつ信頼性も付与できる方式を提案した。具体的には分散している管理情報に対し時間的同期を確保できる瞬時管理情報データベース方式を考案した。運用ネットワークにおいて、評価実験を行った結果、管理情報の入手に要する時間の大幅削減および管理情報の信頼性の確保が可能になった。3.分類・切り分けによる障害検出方式 本研究では、分類切り分け方式を提案した。提案方式は、ダイナミックフィルタリングを用い、障害を的確に検出するものである。これによって、大きな障害の背後に埋もれていた小さな障害も検出できるようになった。運用ネットワークを用い、実装試作システムの性能評価を行った結果、障害検出能力において従来法の2倍以上の性能を有することが判明した。 以上の提案方式は次世代ネットワーク管理システムを構築するための有用な技術であり、このような研究成果により、本研究の目的は達成できたと言える。
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