研究課題/領域番号 |
08558057
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境動態解析
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
茅根 創 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
|
研究分担者 |
斉藤 紘史 工業技術院, 計量研究所, 主任研究官
斎藤 紘史 工業技術院, 計量研究所, 主任研究官
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
|
キーワード | 二酸化炭素 / 沿岸 / 計測技術 |
研究概要 |
石垣島の実海域で開発したシステムの試験を行った。システムは、気体透過膜平衡器と非分散赤外線式測定器(NDIR)とからなる。装置の質量は約25kg、消費電力300W、寸法は40×40×60cmである。 精度は、CO_2濃度0〜1000ppmの範囲で±4ppmであり、沿岸域における大きな濃度変動を考えれば実用上十分な精度である。また対応時間も数分と早いため、サンゴ礁海域における数10分スケールの急激なCO_2濃度の変動もモニターすることができた。さらに石垣島においては、現場において同じラインの海水を用いて、気泡-スタティックミキサー型平衡器との比較試験を行った。その結果、両平衡器による測定結果は最大20ppmずれたが、これは気泡-スタティックミキサー型平衡器が船の振動によって圧力変動を生じ外部大気の混入が起こるためであることが明かになった。 以上から、3年間の研究開発によって、気体透過膜-NDIR法による沿岸域の実用CO_2計測システム基本設計に成功し、その評価試験が終了した。本システムは、軽量・小型・小電力で、小型船にも搭載可能であり、その現在、除湿方法の変更によってより軽量化し、その汎用化・商用化を進めている。
|