研究課題/領域番号 |
08558060
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
田中 茂 (田中 繁) 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10137987)
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研究分担者 |
伊藤 昌之助 電気化学計器(株), 開発本部, 部長
猪俣 保 横河アナリティカルシステムズ(株), 技術部, 課長
大歳 恒彦 日本環境衛生センター, 主任研究員
駒崎 雄一 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (80286640)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1997年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1996年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 拡散スクラバー / 多孔質テフロンチューブ / 自動連続測定装置 / ホルムアルデヒド / アセトアルデヒド / アルデヒド、カルボン酸 / 都市大気汚染 / 液体クロマトグラフィー |
研究概要 |
大気汚染物質の規制及び監視により、近年、大気汚染の問題は数十年前の時代と比較して格段に改善されてきている。しかしながら、大都市においては自動車の排気ガスにより大気中のNOx濃度は依然として改善されておらずむしろ増加傾向にある。NO_x、SO_2等の主要な大気汚染物質の測定については、早くから研究が進み、モニタリングを行う上で十分な自動連続測定装置が開発され使用されてきたが、発癌性の物質として知られているホルムアルデヒド等のアルデヒドの測定技術は、アルデヒドの環境基準の規制が検討されているにもかかわらず、ここ20年来余り進歩しているとは言えない。そこで、本研究では、多孔質テフロン(PPTFE)チューブを利用した拡散スクラバーによるアルデヒド、カルボン酸の選択的補集について検討を行い、更に、分析装置とを組合せ、従来法では困難であったアルデヒド、カルボン酸の自動連続測定測定装置を実用化し、都市大気中のアルデヒド、カルボン酸濃度をモニタリングする装置の開発を検討した。 本装置は多孔質テフロン(PPTFE)チューブを用いた拡散スクラバーによる補集装置、大気を吸引するエアポンプと流量計等の大気サンプリング装置、拡散スクラバー内の吸収液を分析装置に注入させるペリスタリックポンプと自動バルブ、液体クロマトグラフ等の分析装置を組み合わせた構成となる。そして、モニタリング装置としてのシステム化を図る為に、これらの装置の一連の操作をノートパソコンにより制御することで本システムによる自動連続測定装置の実用化した。本装置のアルデヒド、カルボン酸の検出限界濃度は0.1ppbvと非常に低く、本装置の実用化により、都市大気ばかりではなくサブppbvレベルの大気中のアルデヒド、カルボン酸濃度の一時間毎の自動連続測定が可能となった。
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