研究課題/領域番号 |
08558089
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
田口 文広 国立精神・神経センター, 室長 (30107429)
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研究分担者 |
伊藤 豊志雄 実験動物中央研究所, 室長 (20106644)
山田 靖子 国立感染症研究所, 主任研究員 (20158223)
八神 健一 (八神健 憲一) 筑波大学, 医学部, 教授 (40166476)
佐伯 圭一 国立精神, 神経センター・神経研究所・モデル動物開発部, 流動研究員
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
1998年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1997年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1996年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | Mouse hepatitis virus(MHV) / MHV receptor / MHV resistance / Knockout mouse / Gene targeting / mouse hepatitis virus(MHV) / MHY susceptibility / MHY receptor(MHVR) / gene replacement / gene targeting / mouse hepatitis virus / spike protein / viral receptor / transgenic mo:use / gene targetting / receptor-binding site / virus-binding site / transgenic mouse |
研究概要 |
本研究では、マウス肝炎ウイルス(MHV)抵抗性のマウスを作出することを最終目標に、まずMHV抵抗性マウスSJLの抵抗性機構を研究することから始めた。MHVに対してBALB/c等の殆どのマウスが感受性を示すが、SJLは抵抗性を示す。このMHV抵抗性は、単一の第7染色体に存在するMHV抵抗性遺伝子に依ること、感受性が優性であることが報告されている。このことは、BALB/cがMHVの感染増殖に必要な因子を発現しているが、SJLマウスにはその因子が発現されていないか、または因子のMHV増殖に及ぼす効果が低いことを示している。我々は、SJL由来MHV受容体(R2)がBALB/c由来受容体(R1)と比べ、ウイルス結合活性が10-30倍低いことを発見した。また、MHV受容体はMHV抵抗性遺伝子と同様第7常染色体に存在する。これらのことから、MHV受容体がMHV抵抗性遺伝子と同一ではないかと考え、BALB/c x SJLのF2、backcrossマウスを用いて、これらの遺伝子のlinkageを調べたところ、これらの遺伝子は0.94cM以内の非常に近傍に存在することが判明した。更に、microsatellite markerを用いたMHV受容体遺伝子のmappingからも、MHV抵抗性遺伝子とMHV受容体遺伝子は第7染色体のほぼ同位置に存在することが明らかにされた。これらのことは、MHV抵抗性遺伝子とMHV受容体遺伝子が同一である可能性をも示唆している。現在、MHV受容体の置換マウス(R1を持つSJL及びR2を持つBALB/c)を作成し、これらのマウスのMHV感受性を調べることにより、上述の可能性について検討中である。MHV抵抗性マウスの作出方法として、SJLマウスの受容体を持つマウス及びMHV受容体の欠損マウスが考えられ、これらの実験も現在進行中である。
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