研究課題/領域番号 |
08559011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
赤星 光彦 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (00027418)
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研究分担者 |
高田 実弥 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (10115868)
木梨 友子 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (80252534)
増永 慎一郎 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (80238914)
小野 公二 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (90122407)
河合 建一 (河合 健一) 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (30110761)
田野 恵三 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (00183468)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
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キーワード | ^<195m>Pt / ^<195m>Pt-CDDP / 大量合成 / HPLC / 希土類元素 / ^<195M>Pt / シスプラチン / カルボプラチン / PWA-2114R / 254-S |
研究概要 |
本研究グループではかねてより^<195m>Pt標識各種白金制癌性化合物の合成に着手し、これをトレーサーとして医学・生物学基礎研究に利用してきた。原子炉(KUR)を利用して合成される^<195m>Ptは比放射能が高く(12MBq/mg-Pt以上)、通常の薬剤使用濃度で充分に細胞および細胞内分子や組織中濃度を定量することが出来る。白金の放射性同位元素はいずれも寿命が短いため市販されておらず、また各種の標識白金化合物を合成し、多くの要望に応えて利用に供給出来る体勢と技術をもつ組織は国際的にも当研究グループだけであることから、本標識化合物については内外から利用の要望が強く寄せられていた。京都大学原子炉実験所は全国の研究者に広げられた共同利用の研究所であるため、こうした要望に応え供給と同時に実験の場を提供するには最もふさわしい場所であると考えられた。そこで本申請においては、遠隔自動操作と迅速性を主眼として標識白金化合物を大量に合成・精製するための装置を試作することを目的として計画が組まれた。 本装置は化合物類の自動遠隔合成装置と自動分離・精製装置から成っており、合計すると2000万円を越える額となったため本申請によって交付された金額で購入する事は出来なかった。従って平成8年度はとりあえず自動分離・精製装置(HPLC)の購入にとどめ、平成9年度の交付に期した。幸いにして、当実験所から別途申請していた概算要求によって、科学研究費と合わせて自動遠隔合成装置の試作に充分な費用が捻出される目途がついたので、業者の協力を得て工夫と改良を重ね、満足出来る装置を試作することが出来た。自動分離・精製装置については平成9年にはすでに作動に入っており、各種標識白金化合物や新しく研究テーマとなった各種放射性希土類元素の分離と精製に役立っている。
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