研究課題/領域番号 |
08610011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
小林 道夫 大阪市立大学, 文学部, 教授 (10137177)
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研究分担者 |
川添 信介 京都大学, 文学研究科, 助教授 (90177692)
美濃 正 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (70181964)
中才 敏郎 大阪市立大学, 文学部, 教授 (20137178)
塩出 彰 大阪市立大学, 文学部, 教授 (20039134)
半田 秀男 大阪市立大学, 文学部, 教授 (60047123)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 西洋哲学 / 理性 / 合理性 / 科学的合理性 / 科学哲学 / 西洋哲学史 / 哲学的人間学 / 現代倫理学 / 近代科学 |
研究概要 |
本研究は、古代から現代に至る西洋哲学史全般の研究に基づいて、近代科学と科学的合理性の起源と本質を解明し、西洋における理性の概念と科学的合理性の関係を明らかにしようとするものであった。それによって、今日各方面で信頼が揺らいでいるといわれる科学的合理性の意義と限界を明確に把握することを目指した。 最終年度である本平成10年度においては、第一年度および第二年度から引き続いて西洋哲学史の各時代における理性と合理性の概念を解明すると共に、その成果を踏まえて今日の科学的合理性のあり方を考察した。その成果は研究成果報告書の各論文に結実した。 研究成果報告書に収められた論文において、小林は数学と自然科学(物理学)と人間科学(社会科学)という三つのレヴェルでの科学的合理性の特質と限界について検討している。半田は哲学的人間学を提唱したM.シェーラーの「技術的知性」批判について批判的に考察した。塩出は古代ギリシアのイオニアの自然哲学者とパルメニデスにおける世界の合理的理解のあり方について検討した。中才はヒュームの「理性能力に関する懐疑論」について考察を加えている。川添は中世の神学者の<哲学>の理解に見られる二つの合理性の在り方を対比的に検討した。美濃はT.ネーゲルの「道徳的運」についての所論について批判的に考察した。土屋は未熟児治療の事例を取り上げ、相容れない二つの倫理的判断の正当化において合理性が果たす役割について検討した。
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