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初期仏教における身体の位置

研究課題

研究課題/領域番号 08610027
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 印度哲学(含仏教学)
研究機関武蔵野女子大学

研究代表者

田中 教照  武蔵野女子大学, 文学部, 教授 (20105935)

研究分担者 北岡 和彦  武蔵野女子大学, 文学部, 助教授 (10123192)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード初期仏教 / 身体論 / 老い / 身体意識 / Body Cathexis / attractiveness / 身体 / スッタニパータ / 原始仏典
研究概要

A. コンピュータを使って身体に関する文献を初期仏教のガーター文献において調査した結果、初期仏教における身体の位置づけは大きくわけて、3つの場合に分類されよう。
(1) 身体を我またはわがものとみなしてしまうことの問題を述べる場合。これは、名称と形態に対する「執着」として、しばしば指摘され、それを捨てることが力説される。そして、この身体が「最後の身体」となることが、求められている。
(2) 身体が老いや死と結び付けて考えられる場合。人間は、老いや死を避けられないが、これを身体の問題として明らかにし、身体と心との対比において問題を明確化して、徳(Dhamma)の問題へと問題解決の視点を移していく、というのが初期仏教の特色である。
(3) 身体を「不浄なもの」と見て、不浄な身体を観察することを通して智慧を磨き、覚りに到達することを目指す場合。これは、修行の一環として、身体を利用することであり、食事の量を控えること等を含めて、修行の初期段階に身体の観察を位置づけている。
(4) 身体の観察が念の確立と密接につながる事柄として重視さわる場合。念ずることは初期仏教において重要な修行であるが、これと身体が結び付けられ、また、呼吸について念ずるというテーマとも関係して身体が重く捉えられることになる。(田中教照の担当分)
B. 女子学生へのアンケートとパワーザウルスを用いて機影し、コンピュータに取り込んだ映像の分析を通して、女子学生が自己の身体特性に対してネガティヴな感情をもち、満足度(Body Cathexis)が幾分低いこと。また、自己および異性の魅力(attractiveness)に対する身体意識の程度も全体的に低く、それは特に異性に対する魅力を考える際において顕著であるという結果が出た。
(北岡和彦の担当分)

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 田中教照: "死と生と身体-最初期仏教の身体論-" 人間研究. 3. 1-18 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 北岡和彦: "大学生の身体に対する意識・態度について" 武蔵野女子大学紀要. 32. P219-P230 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 北岡,和彦(共著): "大学生の身体に対する意識・態度について" 武蔵野女子大学紀要. Vel32. 219-230 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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