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中世神道思想における神仏理解の倫理思想史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610038
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 倫理学
研究機関神田外語大学

研究代表者

窪田 高明  神田外語大学, 外国語学部, 教授 (80195502)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード神道 / 日本中世 / 修験道 / 伊勢神道 / 宗派 / 中世神道 / 両部神道 / 説経 / 北畠親彦 / 伊勢神宮 / 正直 / 山岳神道 / 結婚式 / 正道 / 山岳信仰
研究概要

中世の神道にかんする最近の研究を包括的に回顧してみると、あらためて感じられたことは、個々の事象に関する研究にはさまざまな成果があがっているのに、それらを意義付け、位置付ける全体的な構図、思想史的な構想の研究がきわめて少ないということである。もちろん、それは、非常に困難な知的作業であり、それなくしても個々の歴史的事象の研究も差し当たりは可能であるから、無視されているといってもよいだろう。しかし、個々の事象の研究が蓄積されてくるに従って、このような欠落は、無視しがたいものとして、立ち現れてきている。それを無視することができるのは、おそらくそのような知的態度が習慣として身についてしまったからであろう。このような知的状況は現在の思想史研究の重要な課題の在処を指し示しているといえよう。
このような状況を克服するにはどのような知的営為が求められるだろうか。近年の神道研究、一部の仏教研究の特徴は宗派、教派という組織を固定化したものと捉えるのではなく、その相互影響や連続的な特質に注目してきたことにあるだろう。すなわち、従来、対立するものとして捉えられてきた神と仏を、神仏として結び付けて理解することが、この転換を象徴的に示している。しかし、このような態度は構成の教派組織による分断を否定したが、それに代わる新しい分類概念を提供したわけではない。したがって、蓄積された業績を踏まえて、その中から新たな概念、視点を生みだし、思想史を構成するに足る基盤を作り出していくことが求められている。
そのためには、宗教、道徳、政治、社会といった領域で問題を捉えるのではなく、それらの根底にある基本的な世界理解として倫理思想を追究することが重要な課題となってくる。研究の現状は、そのような根本的な研究の必要を示唆しているのである。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 窪田 高明: "「小栗判官」序説" 季刊日本思想史. 53. 73-89 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 窪田 高明: "神前結婚式の倫理学" シリーズ「性」. 3. 255-305 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kome Kubota: Ethics of marriage before kami, Series on the sex, vol.3. Senshu University Press, (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kome Kubota: An introduction to "Ogurihangan", Quarterly of Japanese thought. Perikansha, 53 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 窪田高明: "「小栗判官」序論" 季刊日本思想史. 53号. 73-89 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 大庭 健: "シリーズ〔性を問う〕3 共同態" 専修大学 出版局, 305 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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