研究課題/領域番号 |
08610064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 実践女子大学 |
研究代表者 |
宮崎 法子 実践女子大学, 文学部・美学美術史学科, 教授 (20135601)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 中国人物画 / 美人画 / 仕女図宮女図 / 職業画家と文人画家 / 寺観壁画 / 仏伝図 / 神仙図仙女図 / 明代職業画家 / 画題と技法 / 神仙像 / 宮女図 / 子供(唐子)主題 / 道教画題 / 宋元の寺観壁画 / 童子・子供・唐子の表現 / 八仙図 / 風俗画 / 仏伝 |
研究概要 |
中国絵画において、人物画というジャンル自体が、時代によって重要度を大きく変化させたが、そのような基本的な問題について、特に、女性を画題にした、いわゆる美人画を軸に考察し、その変遷をまとめた。これについては、「女性の消えた世界」と題した論考を発表ずみである。さらに、美人画と総称される絵画がどのような系統の作品から成り立っているのかを歴史的に探り、宮女図や仕女図、また神仙の図などにさかのぼり得ることを明らかにした。そして、その過程で、職業画家、文人画家が、それぞれ特定の画法や技法と深く結びついていること、従って技法によって、人物画をいくつかの系統に分け得ることが明らかになり、それぞれについて、時代を追ってまとめた。 一方、民間で、唐以来明清時代まで連綿と描かれ続けた寺観壁画を、中央の画家による人物画作品と関連づけ、総合的な考察を行うために、まず、説話的要素の大きい仏伝主題についてその変遷を、「中国の仏伝図…唐から明まで」にまとめ、その後山西省の遼・金・元・明の壁画遺品と、伝世の絵画作品を比較しつつ考察をすすめた。それによって、特に明代の宮廷画家や職業画家の主題や技法と、それら民間の作品のつながりを見いだすことが出来、それらを総合的に跡づける見通しを立てることが出来た。以上をこの2年間に得られた研究成果として、本報告書として提出する。また、そこで得られた見通しのもと、以前から手がけてきている寧波地方で制作された宋元仏画の研究成果をも参照させながら、より大きな視点から、中国人物画の多角的総合的研究を行うべく現在も継続中であり、今後いくつかの論文として逐次公刊する予定である。
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