研究課題/領域番号 |
08610088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
濱田 治良 徳島大学, 総合科学部, 教授 (80109404)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 図形認知 / 群論 / 評定順序効果 / 大きさ同化 / 大きさ対比 / 明るさ対比 / エビングハウス錯視 / マグニチュード推定法 / 錯視 / 明暗知覚 / 形態知覚 |
研究概要 |
1. 図形認知の群論的研究 二面体群と巡回群の単位模様を縦横に並べ12群の反復模様を作成した。対称変換群に規定される反復模様の変換不変性および反復模様間の変換可能性が図形認知に及ぼす影響を検討するために7段階の評定実験を行った。その結果、図形の良さ・複雑さ・類似性は単位模様と反復模様の変換不変性に依存すること、類似性は図形間の変換可能性に依存することが明らかになった。 2. 評定順序効果の発見 (1) 大きさ知覚に関する研究 デルブーフ図形およびエビングハウス図形における大きさの評定順序効果をマグニチュード推定法によって検討した。デルブーフ図形に関して、外円先行評定条件においては内円の錯視量は外円の大きさ方向に強く牽引された。内円先行評定条件においても外円の錯視量は内円の大きさ方向に牽引される傾向が認められた。一方、エビングハウス図形に関しては、周辺円先行評定条件においては中心円の錯視量は周辺円の大きさ方向に強く牽引された。しかし、中心円先行評定条件においては周辺円の錯視量が中心円の大きさ方向に牽引されることはなかった。何れの図形においても図形の枠組みとなる部分の評定順序効果は僅かであり、囲まれた部分の評定順序効果は顕著に現れた。 (2) 明るさ感覚に関する研究 明るさの同時対比の事態では、明るさの評定順序効果は認められなかった。 (3) 明るさと大きさ判断における情報処理の階層性 評定順序効果が明るさ判断には現れず、大きさ判断では現れたことは、明るさ判断がより低次の感覚レベルで決まるのに対して、大きさ判断はより高次の知覚レベルで決まることを示唆している。
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