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親による子どもの感情認知と親子の相互作用の検討-I FEEL PICTURE TESTを用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 08610105
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

庄司 一子  筑波大学, 教育学系, 助教授 (40206264)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードI Feel Picture Test / emotional availability / cognition of facial expression / mother-infant interaction / experience of birth / mother-child co-rearing / mothering / mother's depression / emotional responsibility / maternal education / I feel picture test / mother-child interaction
研究概要

<目的>本研究はEmde(1988)の作成したI feel picture testの日本版(JIFPT)を用いて、母親による子どもの感情認知と母子相互作用との関連性、さらに出産体験と育児がJIFPTの感情認知と母親の精神健康とどのように関連し、母親意識がどのように発達するかを明らかにすることが目的であった。
<方法>研究1では29組の母子が、母子相互作用の調査と観察に参加したのは29組。母親は21〜36歳、子どもは第一子で月齢12〜29ケ月。10分間自由遊びの後、母親が質問に答えた。JIFPTのほかSDS、STAI、対児感情尺度なども母親に対して実施した。研究2では0歳から12歳までの子をもつ母親129名に対して、出産と育児に関する調査を実施した。母親の平均年齢は34歳であった。研究3では5歳から14歳までの子どもをもつ36歳から41歳までの母親5人にJIFPT、精神健康度、母親意識、および母親としての体験と自分の変化についての面接を実施した。
<結果>研究1で母子相互作用とI feel picture test(JIFPT)との関連性を29組の母子を対象に検討した結果、抑うつの高い母親ほど写真図版に対して感情的に中立の反応を示し、相互作用も少ないという結果が得られた。このときの面接から出産経験も育児に影響を及ぼすことが予測された。そのため研究2において出産経験について調査したところ、出産体験者は母親の育児や人生観にさまざまな影響を及ぼしており、子どもへの愛情、命に対する責任、親としての自覚ばかりでなく、夫や母親自身の親との関係にも変化を生じさせるものであることが明らかにされた。研究3で、調査に参加した母親は抑うつ傾向・不安傾向ともに低く、精神的に健康な母親でJIFPTに対する感情認知は多様で、結果は研究2を支持した。面接の結果から複数の子どもを持つ体験が子どもを見る視点を広げ、母親意識を豊かにしていることが示された。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 庄司一子: "親を育てる-モード論の視点から-" 教育方法学研究. 第14集. 85-101 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ichiko Shoji: "Parents rearing : From the stand poit of Mode Theory." Journal of Teaching methodology. 13. 85-101 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 庄司一子: "親を育てる-モード論の視点から-" 教育方法学研究. 第14集. 85-100 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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