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大卒就職者の初期適応に関する追跡的研究-時間的展望の再編成に注目して-

研究課題

研究課題/領域番号 08610124
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関大阪教育大学

研究代表者

白井 利明  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (00171033)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード初期適応 / 環境移行 / キャリア発達 / 時間的展望 / ライフプランニング / 青年期 / 職業指導 / 縦断的研究 / 職場適応 / 縦断研究
研究概要

大卒就職者の職場適応に関するデータを収集するために,大学卒業後2年目の男女15人に対して,質問紙と面接による調査を行った。質問紙は郵送法により,卒業後の進路と職場の状況,職務満足,大学生活と大学時代および卒業後1年目の職業探索行動または職場適応に関する回想,ライフ・プロジェクトの測定を行ない,時間的展望と自我同一性地位の測定,VPI職業興味検査も実施した。面接調査は,予備調査をふまえて,職場適応の実際の行動,その動機と見通しについて明確にするための質問から構成された。また、質問紙調査の結果について,過去のデータを提示し,自己の変容の有無と原因について質問した。面接記録は筆記されると同時に,テープレコーダーで録音され,文章化された。
その結果,第1に,社会に出て将来展望は具体化・計画化・柔軟化するが,将来が見えているのではないこと,第2に,それは卒業時の職業目標との不一致の解消の仕方や結婚などによって将来に対する複数の選択肢に分化と未決定のためであること,第3に,働くことや生活することに対する自信の高まりが将来展望を開く可能性があることが示唆された。
以上から,大卒就職者の初期適応の規定因モデルを作成し,大学と職場におけるキャリア・カウンセリングの開発に提言をした。つまり,第1に,将来展望におけるいくつかの具体的な選択肢としてまとめあげ,どの選択肢にするのかという視点から検討すること,第2に,自分が当然だと考えていた職業観にゆさぶりをかけ,吟味していくこと,第3に,将来展望の具体化・長期化・柔軟化をいっそう高めるような働きかけをすることなどがあげられた。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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