研究課題/領域番号 |
08610130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 文教大学 (1998) 岡山大学 (1996-1997) |
研究代表者 |
藤森 進 文教大学, 人間科学部, 助教授 (00173477)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 算数・数学学力 / 到達度水準 / 項目反応理論 / 等化 / 算数学力 / 同時尺度調整法 / テスト / EMアルゴリズム / 数学学力 / 誤りパターン / 無答 |
研究概要 |
研究の最終年度では、複数のテスト版が複数の集団に実施された場合の尺度の等化研究を進展させた。等化とは、異なるテスト結果を比較可能にするために行われる項目母数・能力母数の推定値の調整作業である。研究の主たる目的である算数・数学の到達度水準について知るためには算数・数学学力の共通尺度の構成が必要である。このような学力差のあるデータにおける等化、すなわち垂直的等化と、項目母数・能力母数の推定を同時的に行なう同時尺度調整法が本研究データには適していると考えられたため、その是非をシミュレーションにより検討した。その結果、各集団ごとに学力の平均・分散を推定しつつ各母数の推定を行うのが良く、また共通項目数が増加するにつれて等化の成績は良くなるなどの結論を得た。 以上の結果を元にして、算数・数学の到達度水準について知るために、その共通尺度作りを行った。すなわちデータとして小学校3年生〜中学校3年生の被験者総数4612人、テスト項目数697項目のデータについて同時尺度調整法により最終的な到達度水準を確定した。新教育課程では、相対評価から到達度評価へとの評価観の変更が期待されているが、その基礎資料としての共通尺度が最終的に確定されたため、各児童・生徒の算数・数学学力の発達をクラスの他の児童・生徒の発達的変化に係わりなく知ることが可能となった。つまり現在教育現場で強く求められている到達度評価的解釈を可能とする学力尺度を作ることができた。
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