研究課題/領域番号 |
08610134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
山崎 勝之 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50191250)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | タイプA性格 / 敵意性格 / 抑うつ反応 / ストレス反応 / ソーシャルサポート |
研究概要 |
本研究は、タイプA性格ならびに敵意性格とストレス反応との関係、そしてこれらの性格とストレス反応に介在するソーシャル・サポートの効果について調査研究を実施し、次の2つにまとめられる研究成果を得た。 1.成人においては、タイプA性格の構成要素の中でも特に、敵意性格とストレス反応全般との正の関連が明確であり、ソーシャル・サポートはストレス反応と全般的に負の関連を示す。そして、ストレス反応が因果関係の結果となるようにその状態的な抽出を行うと、男性における抑うつ・疲労ストレス反応で、敵意性格がそれほど強くない場合に限ってサポートは敵意からストレスの影響に緩衝し、その悪影響を軽減する。 2.成人における結果は小学児童を対象にした場合もほぼ同様に確認され、小学4年〜6年生を対象にした本調査研究では、敵意性格とストレス反応全般との正の関連が認められ、ソーシャルサポートとストレス反応の負の関連も多くのサポート源において確認された。そして、抑うつ・無気力ストレス反応を中心に、敵意からストレスへの影響におけるソーシャル・サポートの緩衝効果が認められたが、その緩衝内容は、サポート源の種類によって異なった。 以上の結果から、敵意性格の健康阻害影響とソーシャル・サポートの健康促進効果が広い発達段階において認められたと言える。そして、ストレス軽減における敵意性格の低下、ソーシャル・サポートの増強の必要性のみならず、敵意性格が低い状態でのサポート効果の有効性が強調され、この領域における今後の教育・介入的試みに対して有益な知見が得られた。
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