研究課題/領域番号 |
08610153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
藤原 武弘 関西学院大学, 社会学部, 教授 (20033706)
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研究分担者 |
荻野 昌弘 関西学院大学, 社会学部, 助教授 (90224138)
宮原 浩二朗 関西学院大学, 社会学部, 教授 (10200198)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 自己覚醒 / 巡礼行動 |
研究概要 |
本研究の目的は、旅と密接に関わりをもつ巡礼行動を自己の変容という視座から社会心理学の方法を用いて明らかにすることにあった。調査対象となった巡礼は、日本の四国八十八カ所の遍路であった。また文献研究の対象となる外国の巡礼としては、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼、イギリスのキャンタベリ-への巡礼、ポルトガルのファティマへの巡礼そしてスペインのアンダルシア地方のロッシオ-巡礼を取り上げた。 1 文献的研究 対象となる外国の巡礼としては、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼、イギリスのキャンタベリ-への巡礼、ポルトガルのファティマへの巡礼そしてスペインのアンダルシア地方のロッシオ-巡礼を取り上げ、歴史的、比較文化的視点から、各巡礼行動の類似的、相違点を明らかにした。その結果、日本も含めた東洋の巡礼行動の形態は、循環型、西洋の巡礼は往復型が多いことが明らかになった。 2 巡礼行動による自己の態度、信念の変化を質問紙調査でもって明らかにした。 調査対象者は四国八十八カ所遍路者24名。調査内容 巡礼者のデモグラフィック要因(性、年齢、職業、住居地、病歴、既往症)巡礼の心理的側面(巡礼の回数、動機(信仰心、現世利益)、巡礼に対する態度、関心、知識、巡礼の効用、信仰心、旅行中の心理状態、生理状態、疲労、ストレス度、セルフ・イメージ、自己開示量) 3 巡礼者の深層をインタビュー法で明らかにした。面接対象者 四国八十八カ所の巡礼者のうち、徒歩巡礼者7名。その結果、宗教心を深めた人と、一個人として自分を見つめた人という軸と巡礼期間中の時間的変容軸で巡礼者を分類することが可能となった。
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