研究課題/領域番号 |
08610155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
高田 利武 奈良大学, 社会学部, 教授 (20008189)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 自己認識 / 文化的自己観 / 社会的比較 / 発達 / 青年期 / 児童期 / 日本文化 / 相互独立的自己観 / 相互協調的自己観 / 測定尺度 / 横断的研究 |
研究概要 |
本研究計画の目的は、自分と他者とを何等かの形で比較する社会的比較が、日本文化における自己のあり方に対して果たす役割を、発達的・文化的観点から実証的に明らかにしようとすることにある。青年期を中心に児童期から成人期にわたる横断的資料の収集・分析を通じ、以下の成果を得た。 1.児童期における自己認識の方途を測定する手法の妥当性を確認した。 2.児童期における文化的自己観測定尺度を開発し、その信頼性・妥当性を確認した。 3.児童期から成人期に至る、文化的自己観の発達的変化を測定し、日本文化に特徴的な相互協調的自己観は青年期に伸張することを明らかにした。 4.児童期から成人期に至る、社会的比較の様態の発達的変化、ならびに社会的比較と文化的自己観との関連を検討し、社会的比較は青年期に最も多く生起し、その傾向は相互協調的自己観が優勢な者に著しいことを明らかにした。 5.児童期から青年期に至る、自己認識方途の発達的変化、ならびに自己認識方途と文化的自己観との関連を検討し、社会的比較を用いた自己認識は青年期に最も多く生起し、その傾向は相互協調的自己観が優勢な者に著しいことを明らかにした。
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