• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

農村地域社会における地域医療・福祉システムの展開過程

研究課題

研究課題/領域番号 08610170
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関東北大学

研究代表者

永井 彰  東北大学, 文学部, 助教授 (90207960)

研究分担者 水上 英徳  東北大学, 情報科学研究科, 助手 (50280889)
加藤 眞義  東北大学, 文学部, 助手 (60261559)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードコミュニティ・ケア / 農村社会 / 地域医療 / 地域福祉 / 地域=健 / 農村社会学 / 農村問題 / 地域社会学
研究概要

1.農村地域社会における地域医療・福祉システムの一般的な存立条件について、次のことが確認できた。
(1)1980年代において、老人医療費の抑制がはかられるとともに、高齢者福祉に対して一定の予算が配分されるようになった。このことが、医療と福祉の連携という課題をより鮮明に浮かびあがらせることになった。
(2)とりわけ医療を中核としてコミュニティ・ケアのシステムづくりをすすめていた地域社会においては、その再編成をせまられることになった。
2.長野権小県郡武石村における事例研究によって、次の点が明らかになった。
(1)武石村においては、医療的なケアをあくまでも下支えとした福祉中心のシステムづくりがなされた。診断所の医師が治療ではなく介護を重視したことが、そうしたシステムづくりをおこなううえでは大きな要因となった。
(2)そうした考え方のもとで、在宅ケアを重視するとともに、武石村診断所と武石村高齢者多目的福祉センターが一体のものとして運営されることとなった。こうした運営方針もまた、武石村におけるシステムづくりをよりよいものとした。
(3)武石村には、地域医療や福祉の実績がほとんどなかった。しかしそのことはこの村にとってはかえってプラスに作用した。まず第一に、高齢者介護という課題をはじめから意識してシステムづくりをすすめることができた。第二に、システムづくりをすすめる過程そのものが、ノーマライゼーションの理念を理解する専門職者の養成につながったし、福祉をごく当然のこととして受け入れる文化的土壌の形成につながった。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 永井 彰: "農村地域における地域医療の福祉システムの形成と展開-長野県小県郡武石村の事例-" 東北文化研究室紀要. 39. 1-19 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nagai, Akira: "A Study on Community Care System in a Rural Area : An Example of Takeshi Village in Nagano Prefecture" The Bulletin of the Tohoku Culture Research Room. 39. 1-19 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永井彰: "農村地域における地域医療・福祉システムの形成と展開-長野県小県郡武石村の事例-" 東北文化研究室紀要. 1-19 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi