研究課題/領域番号 |
08610171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 嘉倫 東北大学, 文学部, 助教授 (90196288)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 意図的社会変動 / 社会的ネットワーク / 信頼 / 社会計画 / 社会運動 / 合理的選択理論 / ゲーム理論 |
研究概要 |
意図的社会変動のいくつかの事例をゲーム理論的モデルによって分析し、意図的社会変動の成功・失敗のメカニズムを探求した。分析結果として、次のことが明らかになった。意図的社会変動は変革主体の手段実施(制度の導入)によって作動するが、実施された手段(導入された制度)によっては意図的社会変動の社会的結果が複数生じる場合がある。これら複数の社会的結果の一方が成功で他方が失敗である場合、たとえ変革主体が合理的行為者であっても、意図的社会変動が失敗する可能性は常に存在する。なぜなら変革主体は意図的社会変動が失敗する可能性を事前に知っていても、成功するか失敗するかは事前に予測できないからである。ここに意図的社会変動が失敗する一つの理由がある。 さらに、上の分析を進めるにつれ、行為者間の信頼関係が意図的社会変動の結果に大きく影響することが明らかになっていた。しかもその関係は、行為者間で信頼関係が強ければ意図的社会変動は成功する、というような単純なものではない。そこで迂回的になるが、信頼そのものを分析する理論的モデルを構築し、さらにそのモデルに社会ネットワークの効果を導入したモデルも構築した。これらのモデルの分析結果から次のことが明らかになった。社会的ネットワークが存在しないと、信頼者は被新来社が信頼を裏切る可能性に常に晒される。しかし信頼者と被信頼者が社会的ネットワークに埋め込まれている場合、被信頼者が将来を十分に重視するならば、信頼者は被信頼者が確実に信頼に答えてくれると予想し信頼を置くことができるこの知見は、社会的ネットワークの存在が意図的社会変動の成否に大きな影響を持ちうることを示唆する。
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