研究課題/領域番号 |
08610176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
伊賀 光屋 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (40108006)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 柔軟な特化 / インフォーマライゼイション / 産地 / 多能工 / アントレプレナーシップ / 戦略的ネットワーク / チームワーキング / 時間の経済 / フレキシビリティ / インフォーマルな労働 / アントレプレヌールシップ / 製品開発型企業 / 熟練 / ニューテクノロジー / アントレプレヌ-ルシップ / 産業機械 / 柔軟な特化(伸縮的分業) / ネットワーク / 企業家性 |
研究概要 |
フレキシブル・スペシャライゼイションの特徴は、柔軟に特化した生産システムのなかで、ニュー・テクノロジーを利用した汎用的な機械装置を、多能工的熟練をもつ労働者が運転し、資源節約的で情報集約的な投入を用いて、細分化した市場向けの多様な製品を産出する、ことだといわれる。 機械、ニット、金属雑貨の各産地の中小企業を対象に調査し、こうした議論がどの程度当てはまるかを検討し、報告書に纏めた。主要な発見は、 (1) ニューテクノロジーの普及度は、機械、ニットの産地で高く、金属雑貨産地で低いこと。 (2) 産地の労働者の熟練度を大企業労働者と比較すると、熟練の広さでは同程度であるが、深さは劣ること。 (3) 産地の製品の多様化は業種に関わりなく進んでいるが、大手中企業では差別化商品少量生産と標準品大量生産を組み合わせているところがあること。 このように、産地の中小企業の機械装置、労働力、製品のフレキシビリティは高いと言える。しかし、それは範囲の経済(または特化の経済)を活用するクラフト生産の復活とはほど遠く、チームワーキングや戦略的ネットワークあるいはインフォーマル労働の活用にみられるように、時間の経済を徹底的に追及するトヨティズム+インフォーマライゼイションの生産システムといえる。わたしはこうした生産システムをフレキシブル・インフォーマライゼイションと呼んだ。
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