研究課題/領域番号 |
08610249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
梶山 雅史 岐阜大学, 教育学部, 教授 (60066347)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 地方教育会 / 教育団体 / 地方教育行政 / 教育世論 / 教育政策 / 教育要求 |
研究概要 |
1. 各都道府県の教育史編纂事業において蓄積された教育会関係資料を調査、収集するとともに、新史料の発掘につとめ、地方教育会、教育団体の基本資料の整理、分析作業をすすめた。 明治14年(1881)6月、文部省達第21、22号を契機として1880年前後に、地方教育会が全国的に設立あるいは再編され、以後、府県、郡区町村それぞれのレベルにおいて固有の成立経緯、組織形態をもって種々の教育会が登場するに至った。事例研究を推進し、その歴史的具体像を明らかにした。 2. 岐阜県において、地方教育会設立が、内務省の推進した中央衛生会、地方衛生会の組織・機能の現実的展開に類比して提起されていたことが判明した。地方教育会形成の歴史的要因として、新たな視点を提示した。 3. 明治17年(1884)2月に設立された岐阜県安八郡教育会は、地方三新法による地方自治制の流れの中で、郡の教育議会としての内実、機能を持っていたことが判明した。第二次教育令期、地方における教育事業振興の具体的プロセスを解明する上で、教育会組織を媒介とする教育要求の集約方式、教育施策形成の注目すべぎ実態が明らかとなった。 4. 地方教育会の諸事業、大会、常議員会、教育談話会等を担った人物群像の分析をおこない、師範学校スタッフ、学務課スタッフ、教員層の経歴と具体的活動内容の解明をおこなった。地方教育会に関わる師範学校スタッフの存在と機能の大きさを明らかにした。師範学校史研究を今後この視点から掘り下げ、研究を深めたい。 5. 地方における教育政策と教育要求の最も現実的、具体的調整を担った特異な組織としての地方教育会研究は今後、全国レベルでの比較総合研究として共同研究体制を組む必要がある。
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