研究課題/領域番号 |
08610259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高橋 敏之 岡山大学, 教育学部, 助教授 (80226860)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 特定幼児 / 幼児文字 / 前文字図形 / 人間画 / 描画活動 / 頭足人的表現形式 |
研究概要 |
幼児の前読み書き能力に関する研究は、これまで多くなされている。しかし、幼児の疑似的な書き言葉がいつ発生しどのように変容して行くのか、幼児はなぜ書字行為をするようになるのかを詳細に研究したものは、極めて少ない。 そこで本研究は、第1に、「速記的書き言葉としての幼児文字と内言との関連性」について考察した。つまり、幼児K(男児)の事例研究で考察した範囲では、幼児文字の定義が先行する研究と異なるのは、以下の2点である。【1】幼児文字が、早期幼児期の描画行動から派生したものであるところ。【2】生活体験をもとにした心の呟き(内言)を手紙形式で自己表現活動した幼児文字もあり、速記的書き言葉としての幼児文字と内言との関連性を指摘できる可能性があるところ。この2点を取り上げ、すでに資料収集の完了している別の特定幼児において推論を検証し、一般化への手がかりとした。 第2に、「罫線・升目と幼児文字との関連性」を幼児文字・第1期について調査した。その結果、以下のようなことが分かった。【1】Kは、幼児文字を書くとき、罫線・升目の入った用紙や無地の用紙を選んで書いている。【2】用紙の種類によって、幼児文字の書字パターンは発生し、変容する。【3】用紙の種類によって書字パターンは選択され、書字欲求は刺激される。
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