• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

消費社会における教師役割-教員文化の機能に注目して-

研究課題

研究課題/領域番号 08610271
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関福岡教育大学

研究代表者

油布 佐和子  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (80183987)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード消費社会 / エスノグラフィー / 教師役割 / 組織化
研究概要

本研究は、「豊かな社会」における新たな学校・教師役割を探ることを目的としている。
研究は、二つの側面から進められた。第一の側面は、わが国の戦後の学校及び教師の役割がどのように変容してきたかについて時系列的把握を行うことを目的とし、戦後の新聞、雑誌記事等の収集・分析を行った。ここで明らかになったのは、1960年代を境にして学校と社会の境界が明確になり、教師や生徒が学校の内部に囲いこまれるような状況が出現したこと、その後さらに、学校の内部で、学校・教師役割(管理・監督、責任の)明確化が進行してきたという点である。
第二の側面は、現在生徒の監督、指導に教師役割が限定されてきているという前年度の知見を念頭に、エスノグラフィーの手法を用いて、学校の内部過程、とりわけ教師の日常の教育行為を観察・記録し、現在の学校での教師の役割とその文化を実態レベルで把握することである。注目すべき知見は、第一に、学校で、教師が生徒と、必ずしも指導上の管理・監督といった形式にとどまらないパーソナルなやりとりを頻繁にしているということであった。それはまた、第二に、教師の職業継続意思や「やりがい」の基盤となっており、第三に、生徒からも求められているものであったということである。地域社会でも家庭でも、大人と接触る機会の少ない子どもにとって、モデルとなる大人の姿を、子どもは教師に見ているのかもしれない。
このような知見を総合して考察するまでには至っていないが、教師役割(学校役割)の「縮小論」と「拡大論」の間で、学校現場では、何が求められているのかという点での有益な示唆が得られるのではないかと考えられる。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 油布 佐和子: "教師役割の変化に関する一考察" 福岡教育大学紀要. 第46. 103-111 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 油布 佐和子: "教師の指導観に関する実証的研究" 福岡教育大学紀要. 第47. 89-99 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 油布 佐和子: "「学級がまとまらない」という現象をどう考えるか-その原因とメカニズム社会・制度的背景を探る" 児童心理. 12月号臨時増刊号. 20-28 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 油布 佐和子: "質的研究法による授業研究" 質的研究法による「いじめ」問題へのアプローチ, 311 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sawako Yufu: "A Study On Teachers' Role" Bullentin Of Fukuoka University Of Education. Vol.46. 103-111 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sawako Yufu: "An Empirical Research On Teachers' Role" Bulletin Of Fukuoka University Of Education. Vol.47. 89-99 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sawako Yufu: A Qualitative Aproach to the 'Ijime' Problrems Mitsuyoshi HIirayama (eds.) The Qualitative Study of Teaching. kitaoji-syobou, 20-28 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sawako Yufu: The social and cultural contexts of the changing students Jidou-shinri. kaneko-syobou, (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 油布 佐和子: "教師の指導観に関する実証的研究" 福岡教育大学紀要. 第47号. 89-99 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 油布 佐和子: "「学級がまとまらない」という現象をどう考えるか-その原因とメカニズム 社会・制度的背景を探る" 児童心理. 12月号 臨時増刊号. 20-28 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 油布 佐和子: "質的研究法による授業研究" 質的研究法による「いじめ」問題へのアプローチ, 311頁 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 油布佐和子: "教師役割の変化に関する一考察" 福岡教育大学紀要. 第46号. 103-111 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi