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開発途上国の初等教育の「質的改善」をめざす教育援助政策の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610303
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関国立教育研究所

研究代表者

斉藤 泰雄  国立教育研究所, 国際研究・協力部, 室長 (30132690)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード教育援助 / 世界銀行 / 開発途上国 / 初等教育 / 学習 / 識字能力 / 国際援助 / ドナー / 開発と教育 / 基礎教育
研究概要

開発途上国においては、独立以降、初等教育の完全普及という目標がつねに教育政策の優先課題とされてきた。この目標はいまだに実現されていない。「失われた10年間」とよばれる1980年代の世界的な経済の停滞は、とりわけ開発途上国に深刻な影響をおよぼした。学齢児童の増加が続く一方で、教育予算は大きく削減され、その結果として提供される教育の質の低下が指摘されるようになる。きびしい資源の制約(資金的、人的、物的)の下で教育運営を強いられる途上国にとって、教育の量的拡張と質的改善はどちらかを重視すれば一方が後退するというトレード・オフの関係にならざるをえない。
1990年にタイのジョムティエンで開催された「万人のための教育世界会議」の前後から、この問題が途上国の教育関係者の注目をあつめてきた。国際開発金融機関であり、開発途上国向けの国際的な教育援助の分野でも大きな実績と影響力をもつ世界銀行は、最近、途上国の初等教育の「質的改善」を優先する教育援助の戦略と政策の提言を行っている。本報告書では、世界銀行の発表した「初等教育政策報告書」ほか一連の教育政策報告書の内容、さらに教育の質の論議に関連して注目される個別論文二点を翻訳紹介している。また、冒頭の研究ノートにおいては、途上国の初等教育の量と質をめぐる論議の背景、世界銀行の教育政策論が注目される理由、学習成果を向上させるための方策を優先させる援助政策について若干の解説を行った。
かつては高等教育や職業訓練に集中していた世銀の教育援助も、最近は基礎教育重視の方向に大きく転換してきた。また初等教育内部においても、従来の校舎建築や教員養成機関の拡充などへの援助に代わって、教科書や教材の提供、カリキュラム改革、教員研修など児童の学習成果に直接的な効果が大きいとされる分野の援助に比重を移している。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 斉藤 泰雄: "世界銀行教育報告書『教育のための優先順位と戦略』について" 国立教育研究所『研究集録』. 35号. 65-73 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuo SAITO: "A Note on World Bank's Education Sector Review : Priorities and Strategies for Education" Research Report of NIER. No.35. 65-73 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 斉藤 泰雄: "世界銀行教育報告書『教育のための優先順位と戦略』について" 国立教育研究所『研究集緑』. 35号. 65-73 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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