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行事祭礼の再生と移植にみるフォークロリズムと地域文化創出をめぐる現代民俗学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610323
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関関西学院大学

研究代表者

八木 康幸  関西学院大学, 文学部, 教授 (80122224)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードフォークロリズム / 現代民俗学 / 民俗文化 / 地域アイデンティティ / 民俗芸能 / 地域文化 / 市町村催事 / まつり / 行事の再生 / 祭礼の移植 / イベント / 和太鼓 / 郷土芸能の創出 / 地方博覧会
研究概要

二年間にわたる本研究では、文献による理論的検討とともに、(1)福江祭、(2)仁尾雨乞い竜、(3)和太鼓グループ、(4)地方博覧会市町村催事、(5)白鳥おどりと、それぞれに関係する民俗芸能や郷土芸能の調査を行い、民俗文化が本来の文脈をはずれて見出される「フォークロリズム」の現象についての理解を試みた。(1)では、福江祭の資料収集と参予観察調査を通じて、「青森ねぶた」がイベント型の祭りに移植される過程を把握することができたが、収集したデータの整理と分析になお時間を要する見込みである。(2)の調査では、第二次大戦前に一度だけ行われた大がかりな雨乞い行事と、ながく地域に伝承されてきた雨乞い習俗を原型とする「雨乞い竜」が、瀬戸大橋架橋記念博覧会を契機に町おこしイベントの主役として再生される過程を明らかにすることができ、その成果の一部は論文「雨乞い竜の再生」として発表した。(3)では、各地の和太鼓が地域の郷土芸能としての役割を獲得してゆく過程と、伝統ある民俗芸能が文化財行政に組み込まれていく過程とが、ともに現代の「地域文化」の創出されゆく過程に他ならないことを明らかにすることができ、その成果の一部は論文「郷土芸能としての和太鼓」として発表した。(4)では、和太鼓グループが地方博覧会市町村催事の主要演目として処遇される現状を中心にすえつつ、さまざまな民俗芸能・郷土芸能が地方博覧会市町村催事に果たす役割について検討を加え、とくにぎふ中部未来博覧会に関わる成果は論文「祭りと踊りの地域文化」として発表した。(5)については、群上踊りに比較して後発といえる白鳥町の盆踊りイベントが、観光資源として定着する過程に関心を深めることができた。しかし資料収集や現地調査は着手したばかりの段階にあり、研究の継続が必要とされる。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 八木 康幸: "郷土芸能としての和太鼓" たいころじい. 15号. 17-25 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 八木 康幸: "浮田典良編『地域文化を生きる』 雨乞い竜の再生" 大明堂, 125-144 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 八木 康幸: "宮田登編『現代民俗学の視点』(第3巻民俗の思想) 祭りと踊りの地域文化-地方博覧会とフォークロリズム-(印刷中)" 朝倉書店, (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] YAGI,Yasuyuki: "The Japanese Drum as Folk Performing Arts in Home Town" Taikology. No. 15. 17-25 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yagi, Yasuyuki: Rivival of the Dragon Praying for Rain. UKITA, Tsuneyoshi, ed., Living a Local Culture, Taimei-Do, 125-144 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yagi, Yasuyuki: Local Cultures Represented through Festivals and Dances. MIYATA,Noboru, ed., Ideology of Folklore, Asakura-Shoten(in press),

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 八木康幸: "郷土芸能としての和太鼓" たいころじい. 15号. 17-25 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 八木康幸: "浮田典良編「地域文化を生きる」 雨乞い竜の再生" 大明堂, 125-144 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 八木康幸: "宮田登編「現代民俗学の視点」(第3巻民俗の思想) 祭りと踊りの地域文化-地方博覧会とフォークロリズム-(印刷中)" 朝倉書店, (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 八木康幸: "郷土芸能としての和太鼓" たいころじい. 14号(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八木康幸: "雨乞い竜の再生" 浮田典良編『地域文化を生きる』. 大明堂刊(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八木康幸: "祭りと踊りの地域文化-地方博覧会とフォークロリズム-" 宮田登編『現代民俗学の視点』(第3巻 民俗の思想). 朝倉書店刊(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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