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農本主義者・山崎延吉の思想と行動-地域社会との関連で

研究課題

研究課題/領域番号 08610350
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関富山国際大学

研究代表者

岡田 洋司  富山国際大学, 人文学部・社会学科, 教授 (20224032)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード山崎延吉 / 農村自治 / 日本デンマーク / 農本主義
研究概要

富国強兵をスローガンとした明治国家の国家構想においては、建前としては地位域社会は、国家の基礎として重視された。しかし、その意味はあくまで富国強兵を実現するための手段であった。そのため、そこに生きる“民衆"の生活等は全く顧慮されなかった。それにたいし、金沢藩=非藩閥の出である山崎延吉は、性格的な問題もあり、いわばマイナ-な発想をもっていた。そして、その立場から明治の国家構想のなかで、いわば負の要素を背負っていた農業・地域社会というものに着目したのであった。本研究は、日露戦後に山崎延吉が主張した「農村自治」に山崎の発想の起点を見いだし、それが、第1次世界大戦後に「農村計画」に発展していく過程を追求し、それが、山崎延吉が拠点とした愛知県碧海郡でどのように具体化していったかを検討した。とくにそのなかで、彼が、農業発展=経済的発展だけではなく、社会生活・農村文化といった側面を重要視したことに注目した。すなわち、山崎は、いわば近代日本のなかで虐げられがちであった農村社会=地域社会を、農民が人間として“豊かに"生きる場として構想したのであった。本研究は、それを具体的にあきらかにし、あわせて山崎延吉の思想を受け継いだ碧海郡の岩瀬和市(産業組合指導者)・岩槻信治(農業技師)・稲垣稔(地域指導者)が、どのような発想をもち、具体的に地域社会でどのような活動を行ったかを検討した。また、そうした結果、この地域が大正後期には「日本デンマーク」と称されるようになったことを論じた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡田洋司: ""農"・地域・国家-農本主義者山崎延吉の全体像への庁説" 東海近代史研究. 第21号. 予定 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田洋司: "「日本デンマーク」についての-試論-1920年代の"デンマーク"受容との関連で" 『日本デンマークのすがた大正-昭和の農村振興』. 75-85 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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