研究課題/領域番号 |
08610368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
松田 吉郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (30229497)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 米穀流通 / 移民 / 宗族 / 〓〓機闘 / 華南経済圏 / 華中・華南・東南アジア経済圏 / 日本経済圏 / 移住 / 開発 / 生産・流通構造 / 分類械闘 / 半植民地中国 / 日本植民地台湾 / 華南地域社会 / 米穀需給・流通 / 鄭氏 / 倭寇 / 商人 / 官僚 / 商品流通 |
研究概要 |
本研究によって明清時代華南地域の物的・人的移動状況を把握することができた。物的移動については特に米穀の流通構造の特質・変化が明清時代台湾から福建、広西から広東という構造であったが、日本による台湾統治以降、蕪湖・〓羅・安南から福建、〓羅・安南から広東、台湾から日本という構造に変化した。 人的移動については明清時代は福建泉州・〓州、広東潮州・恵州の人々が台湾へ移住したが、日本による台湾領有以後はこれらの移民が無くなり、日本から台湾へ移民が行われた。 明清時代華南地域の宗族構造は同族・同郷原理が台湾に持ち込まれ、台湾では〓〓械闘という福建系移民と広東系移民の対立が続いた。しかし、日本統治以後、台湾ではこのよな対立構造は表面的には解消し、植民統治が貫徹された。 以上の分析を総合すると、明清時代福建・広東・台湾は華南経済圏を形成していたが、台湾の日本統治以後、福建・広東は華中・華南・東南アジア経済圏に含まれ、台湾は日本経済圏に含まれるようになったことが明らかとなった。
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