研究課題/領域番号 |
08610378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
倉橋 正直 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (10149495)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | からゆきさん / 資本の原始蓄積 / 中国東北地方 / 満州 / 売春 / 女性史研究 / 従軍慰安婦 |
研究概要 |
私は、この15年来、「からゆきさん」と日本の阿片政策をずっと研究してきた。当初は、この二つのテーマを近代日中関係の裏面史と位置づけていた。しかし、最近、いわば逆転の発想で、裏面史などでは決してなく、これらこそ本体だったのではないかと考えるようになった。 すなわち、日本内地の喰いつめ者が、一攫千金を夢みて、中国にわたる。しかし、手に職もなく、また、言葉もろくに通じない中国で、彼らが一人前に食ってゆけるはずがなかった。その中で、「からゆきさん」とモルヒネの密売人だけが、例外であった。したがって、彼らを中心にして、近代日中関係史(少なくとも、庶民レベルの)を構築しなおすべきである。 また、近代日本の資本の原始蓄積といえば、従来から絹織物工業が有名である。私は、これと並んで、「からゆきさん」からの送金と、阿片・モルヒネ類の密売による利益の二つを追加したい。前者の金額は、たしかに後者ほど多くはない。しかし、明治初年から、ずっと続いていたから、それが客観的に果たした役割は、普通、考えられている以上に大きかったのではないだろうか。
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