研究課題/領域番号 |
08610398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
守山 記生 奈良大学, 文学部, 教授 (60068822)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | フランドル伯 / プランシポーテ / ボードゥアン1世 / ボードゥアン5世 / ロベール・ル・フリゾン / フィリップ・ダルザス / ブリュージュ / ガン / シャルル・ル・ボン / ガルベール・ド・ブリュージュ / ティエリ・ダルザス / フィルップ・ダルザス / フリュージェ / Charles le Bon / Eremfald / Bertulf / Louis Wet Guillaune / Bruges et gand / Thierry d Alsace / Philippe A'Alsace / rpres / anarchie an Flandre / Robert le Frison / Char les le Bon / Enembald / Louis vi et Guillaume Cliton / Thierry d'Alsace / Philippe d'Alsace |
研究概要 |
パイオニア的な研究をここ3年間行ってきた。補助金を受けた初年度は特に文献の収集に全力を投じた。なかでも、当時九州大学の経済学部教授であった森本芳樹先生の研究室に行かせていただき、諸文献の収集に大変効果があった上、欧米の関係学者の評価(これはベルギー学界での評価を主とする)等についてご教示いただいた。 平成9年度は文献収集を行いながら、当研究の代表的な同時代史料であるガルベール・ド・ブリュージュの翻訳を手がけた。案ずるよりも産むが易いの諺にもあるように、かなりハード・ワークであったが、スムーズに翻訳作業は進み、早々と出版することが出来た。これには出版社の社主に大変世話になったことも記しておかねばならない。今後は何年後になるか現在ではわからないが、研究課題と同タイトルで自著(本)を出版したいと念じている。 本研究の最終年度である平成10年度は、収集した文献の読みこなしに若干欠けるところがあったが、「研究成果報告書」の作成に相当の力を入れた。その結果、フランドル地方の歴史的展開は古くローマ時代に遡って考えてみる必要があるが、フランドルのプランシポーテ論では、それほど古く追求するには及ばず、フランドル伯の領域君主領の成立の前提となるフランドル伯の起波についてもってより明確に押えることが重要であると思った。一応の見通しをたてて、フランドル伯の領域君主領の成立期、絶頂期等はいまだ試論だが、出来るだけの妥当性をもたせて論じたつもりである。更に、フランドル伯の領域君主領の形成で欠かすことの出来ないもうひとつの担い手である市民の動向について1127年から28年までのフランドル史のいわば危機の時期だけではなく、特にその後も市民勢力の高揚はみられ、一定の役割を果したという大枠を得られたことは、当研究のひとつの成果であった。
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