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道の考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610405
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関広島大学

研究代表者

中越 利夫  広島大学, 文学部, 助手 (80144799)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード道 / 考古学 / 近世街道 / 石畳 / 広島湾岸地域 / 広島湾岸域
研究概要

本研究は、近世街道・石畳遺跡を中心に、道の構造的・技術的発展過程を考古学的に明らかにし、道のはたしてきた社会的・歴史的意義を究明しようとしたものである。
平成8年度は、島根県石州街道遺跡三坂峠石畳の発掘調査を実施するとともに、東海道箱根旧街道石畳などの実地調査を行い、石畳の敷設技術などの比較研究を行った。石州街道では、大型・厚手の自然石を用いて側縁を直線的にそろえ、側縁部から順次敷設する方法がとられ、広島県西国街道向原石畳と同じ方法であることが明らかにできた。また箱根旧街道西坂の石畳は、側縁は大型石を直線的に配置しているが、石材は扁平であり、石敷面に斜めの排水施設を設けるなどの違いがみられた。しかし東西の石畳は、基本的な構造・技術は共通していることが明らかとなった。
平成9年度は、旧石器時代から弥生時代までの道について研究を行った。これらの時代は、近年の大規模調査により道も断片的に検出されているが、実体は明らかでないため、遺跡の分布状況から道・交通網について究明した。特に広島湾岸地域では、縄文時代の生活領域の境界は山稜であり、特定の山などを目印として区分できる。その境界線は弥生時代の境界と重なるようであり、また古代の官道と一部重なっている。道をつくる際の選定基準の一つに、石器時代以来の生活領域の境界があるのではないかと考えられた。
道は、基本的には土道であり、古墳時代以降に砂利道、中世に石敷道が現れ、近世江戸時代に石畳道が普及する。石畳の敷設年代では19世紀前半の文化・文政期が多く、この時期が石畳敷設の一つの画期と考えられた。その背景には、社会的・経済的要因が考えられるが、緒要因の究明は今後の課題である。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中越 利夫: "大野瀬戸周辺の遺跡・遺物(4)-広島湾岸域における縄文時代遺跡の地域構造的分析-" 内海文化研究紀要. 第26号. 1-32 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshio NAKAGOSHI: "Archaeological Sites and Remains around the Ono Strait, HIROSHIMA Prefecture (4) -Regional and Structural Analysis of Jomon Sites in the Hiroshima Bay Area-" Bulletin of Institute for Cultural Studies of the Seto Inland Sea. No26. 1-32 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 中越利夫: "大野瀬戸周辺の遺跡・遺物(4)-広島湾岸域における縄文時代遺跡の地域構造的分析-" 内海文化研究紀要. 第26号. 1-32 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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