研究課題/領域番号 |
08610430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
江端 義夫 広島大学, 教育学部, 教授 (10033705)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | あいさつ表現 / 方言 / あいさつ表現意匠 / 全国ネットワーク / 方言文法 / 方言発想法 |
研究概要 |
統一質問調査票に基づいて、46の全国都道府県の「村」を一人で調査し、一県一村についての均質な「あいさつ表現意匠」資料を収集し終えることが出来た。全国の親切な方々のご協力の賜物であり、感謝に堪えないところである。また、全国の村々の内、181地点についての報告が得られ、私自身の調査票と土地の識者の調査票とを調整すると、全国227村落(町を若干含む。)のあいさつことばが、同時に研究できることとなった。これを白地図に描いてあいさつ表現意匠の分布を考察し始めたところである。 100項目に亘る質問項目で、土地のあいさつの体系が記述できている。これらを比較しつつ、都市化以前の村々でのコミュニケーションの実態ゃ、共同創作意識を明らかにしていくことができるものと考えている。 未だ、資料の分析は始まったばかりであるが、例えば、かつては、家庭内での朝のあいさつなどは行われないのが普通であった、ということなどは、事実として確認できたりした。ただし、社会階級の上の家庭では、その挨拶も行われていたりした。なお、地域的な傾向も見られ東日本の方が簡素で、西日本の方が丁寧であった。ただし、丁寧というのは、自我と他人との社会的な区別をするか否かという次元のことでもあり、単純ではない。 無限に興味をそそられる貴重な資料が、豊富に収集されえたのである。
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