研究課題/領域番号 |
08610431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
沼本 克明 広島大学, 教育学部, 教授 (40033500)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 訓点資料 / 梵語音 / 漢字音 / 日本漢字音 / 声点 / 濁音 / 拗音 / 入声音 |
研究概要 |
本研究は、密教系訓点資料を中国語・梵語という外国語との接点にある資料群として規定した上で、日本漢字音・日本梵語音の形成、それら外国語との接触を契機とする日本語自体への自覚、日本語文字表記法の発達等の緒研究を発展させることを目的とした。 このために先ず初年度の平成8年度は主として石山寺・東寺・仁和寺・その他の緒寺を訪問し、密教系訓点資料の収集に努めた。その過程で従来未発見であった石山寺所蔵のやや特殊な系統に所属する「悉曇章」を見いだし、新資料に付け加えられることになった。これについては、別冊の研究成果報告書に報告した。 次に収集した上記訓点資料の陀羅尼の訓点を分析することによって、濁音の認識、有気・無気音の区別、撥音・促音の認識、拗音の認識が、漢字音との接触からのみではなく、梵語音との接触からも影響を受けて形成されたものであり、これらの仮名による表記法の形成は、むしろ梵語音の陀羅尼の表記法における試行錯誤の世界から行われるようになったものであったことが考えられる事になった。特に、日本語と中国語に存在せず、梵語にのみ存在する重子音の表記法の試行錯誤については、五十音図の成立の重要な要因になっている可能性が出てきたので引き続き研究を進める必要があることになった。これら諸点に就いては、別に公刊した「日本漢字音の歴史的研究-体系と表記をめぐって-」に纏めて論述した。
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