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臨時一語の構成に関与する文章論的諸特徴の記述的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610433
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国語学
研究機関国立国語研究所

研究代表者

石井 正彦  国立国語研究所, 言語体系研究部, 室長 (10159676)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード語構成 / 臨時一語 / 合成語 / 複合語 / 文章・文体 / 新聞
研究概要

本研究は,臨時一語(文および文章をつくる際に,その場で臨時的に作られる合成語)が,どのような文章において,どのように作られているのか,その実態を記述することによって,理論的な解明の基礎を築くことを目的とする。本年度までの成果は,以下のとおり。
1.臨時一語の中に,同一の文章において,それと同じ要素からなる単語連続と対応して作られているもの(シンタグマティックな臨時一語)があることを見出した。
2.シンタグマティックな臨時一語には,対応する単語連続が先行し,それを圧縮するかのように作られる「順行」タイプ(例:「計画の延期」→「計画延期」)と,臨時一語が先行し,それを単語連続に解凍するかのように作られる「逆行」タイプ(例:「国連防護軍撤退」→「国連防護軍が撤退する」)とがあることを見出した。
3.シンタグマティックな臨時一語と単語連続とは同一文内から数多くの段落を隔てた範囲までさまざまなスケールで生じること,単語連続には連語から連文に至るまでさまざまなものがあることを見出した。
4.シンタグマティックな臨時一語と対応する単語連続の形態(構造)や,段落内でのシンタグマティックな臨時一語(を含む文)の位置などについて,順行タイプと逆行タイプとの間に違いのあることを見出した。
5.シンタグマティックな臨時一語の出現率は,新聞の場合,順行タイプ,逆行タイプともに,科学・社説・解説・1〜3面の記事で大きく,読書・スポーツ・芸能・家庭・文化・社会などの記事で小さいことを見出した。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 石井 正彦: "Syntagmaticな臨時一語化-文章における先行表現の臨時一語化について-" 『日本語の歴史地理構造』(加藤正信編,明治書院). 278-292 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishii, Masahiko: "'Syntagmatic Nonce Formation'" M.KATO (ed), History, Dialects and Structure of Japanese Language. Tokyo : Meiji Shoin. 278-292 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石井正彦: "Syntagmaticな臨時一語化-文章における先行表現の臨時一語化について-" 『日本語の歴史地理構造』(加藤正信編,明治書院). 278-292 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 石井 正彦: "syntagmaticな臨時一語化-文章における先行表現の臨時一語化について" 方言・ことばの新研究. (予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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