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観阿弥・世阿弥時代の能の形成過程に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610447
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国文学
研究機関早稲田大学

研究代表者

竹本 幹夫  早稲田大学, 文学部, 教授 (90138181)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード幽玄能 / 歌舞能 / 能の花 / 能本三十五番目録 / 能の演目 / 観阿弥 / 世阿弥 / 元雅 / 猿楽 / 能楽史 / 三道 / 金春禅竹 / 観世元雅
研究概要

観阿弥・世阿弥の時代に、能がいかにして大成されたかにつき、とくにその作品性と演技性との関連を中心に考察すべく、謡本テキストの集成を行い、それらの良質なテキストに基づきつつ、作品研究を行った。この作業を通じて、観阿弥時代・世阿弥時代前半・世阿弥時代後半のそれぞれにおける演目のあり方の概要を知ることが可能となり、またあわせて、観阿弥時代から世阿弥時代にかけて、能がいかに舞踊化・音楽化され、現在の能の祖型が形成されるに至ったかについての見解を集成した。平成八年十一月にこの成果を踏まえて旧稿を再編増補した学位申請論文を提出し、平成九年十一月に早稲田大学より博士(文学)の学位を授与された。また平成八年度中世文学会秋季大会で研究発表を行い、その成果を博士論文とは別に、平成九年度の中世文学会の紀要と、同じく法政大学能楽研究所の紀要とに分載した。現在上記の成果を統合して一書として刊行すべく、準備中である。
なお今年度に新たに発表した研究成果の内容を概説する。世阿弥時代の文献に現れる能の数は、百三十一曲あるが、廃曲や他座の演目を除くと、百八曲になる。これは世阿弥晩年期における観世座の演目数にほぼ匹敵するかと思われるが、それは江戸初期における金春座の演目数九十一曲や観世座の百四曲に類似した数である。ところが世阿弥前半生には一座の演目は極めて少なかったらしく、能の「花」を咲かせる「種」として、他座の演目の摂取や古作の改作による演目の拡大・充実が、新作と共に奨励され、それが当時の世阿弥の課題であったことがわかる。観阿弥時代の演目総数は不明であるが、ほとんど当時の作品が現存しないどころから見て、事実上の演じ捨てが実情であったことが推測され、それに対し同じ作品が複数の役者によって演じ継がれていくのが世阿弥時代の能の特色であった。そしてこのことが能の古典化につながった公算が大きい。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 竹本幹夫: "『三道』執筆以後の世阿弥の作風" 中世文学. 42. 95-105 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹本幹夫: "「能本三十五番目録」考" 能楽研究. 21. 87-108 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "The Style of Zeami's Noh plays after Sando" Japanese Literatures of Middle Ages "Chusei Bungaku". No.42. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "A Study of Noh-hon Sanjugo-ban Mokuroku ("A Catalog of 35 Noh Plays")" Nogaku Kenkyu, ("The Bulletin of Hosei Univ.Institute of Nohgaku Studies"). 21. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹本幹夫: "「能本三十五番目録」考" 能楽研究. 21. 87-108 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 竹本幹夫: "『三道』執筆以後の世阿弥の作風" 中世文学. 42. 95-105 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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