研究課題/領域番号 |
08610453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | いわき明星大学 (1998) 国文学研究資料館 (1996-1997) |
研究代表者 |
土田 節子 いわき明星大学, 教養部, 講師 (10132705)
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研究分担者 |
稲賀 敬二 安田女子大学, 文学部, 教授 (40033469)
辻本 裕成 (辻本 裕茂) 南山大学, 文学部, 助教授 (90249920)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 梗概書 / 源氏大鏡 / 源氏物語 / 享受 / 中世 / 注釈 |
研究概要 |
中世に源氏物語の理解のための注釈や、歌人・連歌師の詠作の手引書として作られた源氏物語の梗概書類の本文は、源氏物語の本文に大きく依拠しており、随所に原典の姿を伝えている。この研究は、それらの本文を手掛かりとして、流布本源氏物語の本文を探ろうとしたものである。そこで梗概書の中から最も大部の本文を伝えている『源氏大鏡』の本文分析を行った。まず現存一類本諸本の詳細な分析を開始し、四系統に分類が出来たことは、この研究の最も大きな成果である。その過程で、資料館蔵本の特異性が分かり、今後の研究の助けと成る可く翻刻を開始した。 『源氏大鏡』の本文を通しての源氏物語本文への研究は、その道筋と方法をこの諸本分類の研究から学ぶことができた。さらに、流布本源氏物語本文の構築には、注釈書の研究が不可欠であることを梗概書の本文から知らされた。 我々の研究は、課題の出発点を得ることができたと言える。
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