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『分類杜工部詩諺解剖』注解類の系統に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610455
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 中国語・中国文学
研究機関東北大学

研究代表者

成澤 勝  東北大学, 言語文化部, 教授 (00180539)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード杜甫 / 杜詩諺解 / 朝鮮刊本 / 解釈系統論 / 杜詩テキスト交流 / 朝鮮の杜詩
研究概要

まず、テキスト調査から始め、「分類杜工部詩諺解」の周辺諸本を整理した。その結果は次の通りである。
1.朝鮮木版本「草堂詩箋」の存在を確認し、北京大学本・天理大学本・内閣文庫本を各々校合した結果、いずれも同一の板木によるものであることが判明した。いずれも複写に成功し、今後さらに詳細な検証・対校を行う。
2.この祖本は元大徳年間刊本であることを解明。ただし、朝鮮刊本に付録する「黄氏補遺」については、未詳。
3.朝鮮乙亥字本「読杜偶得」は「分類杜工部詩諺解」とほぼ同時期(1501年)刊であることを検証。
4.完本ではないが、韓国に残る「范大史精選杜唄詩」の刊行経緯については依然未詳。内閣文庫本(朝鮮木版本)「杜工部詩范徳機批選」(朝鮮楮紙・5目朝鮮綴じ)との関連もこれからの研究課題。
5.李朝においては、漢詩の劉辰翁批点が非常に好まれたことがわかった。ところが、杜詩の劉氏批点本である「集千家註批点杜工部詩集」が朝鮮ではついに刊行されなかったことに対して如何に理解すべきか。すなわち、日本五山本を相当数輸入したのではないかと思われる。天理大学本などは5山本の朝鮮綴じ本であり、朝鮮からの逆輸入を彷彿とさせる。朝鮮ではこれを元に、劉氏批点を載せる「纂註分類杜詩」を編み、「分類杜工部詩諺解」編纂の足場を築いた。
次に、以下のような要領で「分類杜工部詩諺解」(原刊本)の註解類のデータベース構築を進行させ、3月末にはおおよそが完了する。
1.中世朝鮮語によって成る註および訳解部分のローマナイズ作業。
2.帳・面単位の文章型データベースの作成。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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