研究課題/領域番号 |
08610470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
斎藤 兆史 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80162246)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 文体論 / stylistics / 英語教育 / creative writing |
研究概要 |
本研究は、平成8年度において、創作文体論の整理から始まった。まず文体論関連図書、クリエイティヴ・ライティング関連図書の中から、言語表現と意味伝達に関する部分を抜き出し、それをテクストの要素別、文法のレベル別に分類した。さらに、発信者主体のテクスト生成モデルを立て、先に分類した項目をその枠組みに当てはめ、テクスト生成という統辞的プロセスと、言語的変異体からなる選択の範列を組み合わせることによって、英文による作品創作のためのチェック・リストを作成した。平成9年度においては、このチェック・リストを教育の現場で応用するために方法論の確立を目指したが、日本の学生の語学力で創作の手順に入ることが困難と判明し、準備段階として従来の分析的文体論と創作文体論を組み合わせたアクティヴィティを考案した。平成10年度においては、チェック・リストに基いて平成9年度に考案したアクティヴィティをさらに多様化させ、それを教育の現場で実践することに多くの時間が費やされた。個々のアクティヴィティについては、前年度に判明した問題点に留意し、まずテクストを形成している諸要素に注意を向けさせるような練習問題を作成して、授業中に行わせたところ、これはおおむね好評であり、学習効果も認められた。本研究の成果については、4月17日のJACETのセミナーで発表する予定である。また、本研究を進めるに当たって、日本の英学史を参照していたところ、過去の日本において高度な英語力をもって発信型の創作を行っていた英語達人の存在が明らかになり、それらの人物の英語学習についても綿密な調査研究を行った。
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