研究課題/領域番号 |
08610514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
独語・独文学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
DETHLEFS H.J (DETHLEFS H.J.) 中央大学, 文学部, 教授 (60256005)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ゴシックの再評価 / 無法則の美 / 個人的様式としてのゴシック様式 / デッサウ、ヴェルリッツのゴシック / ゴシックと古典派建築理論 / フリードリッヒ・シュレ-ゲルとケルンの大聖堂 / 超越的建築芸術 / イギリス・リベラリズムにおけるゴシック / ゲーテ / ラジエール / ゴシック / ネオ・ゴシック / ロマン派 / 民族と祖国 / 血と大地 / R.ハイム / W.デイルタイ |
研究概要 |
この研究のテーマはゲーテ時代におけるゴシック様式の再興である。かっては悪趣味と見なされたゴシック様式の再評価は、疾風怒濤時代の、とりわけ若きゲーテによるシュトラ-スブルク大聖堂賛美の功績である。時代の趣味のこのようにラジカルな変化と、ロマン派、特にフリードリッヒ・シュレ-ゲルに見られる芸術の宗教化に至る過程を辿りたい。 研究は二部から成る。 第一部では英国人の先駆者、リベラルでエクセントリックなウィッグ派貴族党員達について詳論する。彼らのゴシックへの関心は芸術の宗教化や中世賛美からはほど遠いものだった。英国におけるゴシック再興の源は絵画的な庭園芸術という新しい考えである。一見無秩序な風景庭園の中のゴシック建築は、公的な自己表現から私的領域への隠遁表明だった。 ヨーロッパ大陸におけるこのような「自然的」ゴシックの最初の例は、リベラルなデッサウ君主、フランツ・フォン・デッサウによって、ワイマ-ル近郊の田舎町ヴェルリッツに建造された。ゲーテはこの場所を愛して度々訪れ、ワイマ-ル市のための造園研究を行った。もう一人のヴェルリッツ賛美者はゲオルク・フォルスターである。フォルスターは後に、未完成のケルン大聖堂を礼賛する演説を書くが、これがF・シュレ-ゲルに強い影響を与えることになる。 第二部では、シュレ-ゲルが、多くの点で古典派建築理論から隔たっていないが、超越性に達しようとする建築としてのゴシックの特性を貶めることもない、彼独自の美学的カテゴリーをいかにして構築してゆくか、詳論する。
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