研究課題/領域番号 |
08610515
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
独語・独文学
|
研究機関 | 東京音楽大学 |
研究代表者 |
木戸 芳子 東京音楽大学, 音楽学部, 助教授 (70241057)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | ヨーロッパ統合 / リングァ計画 / エラスムス計画 / 異文化間教育 / ドイツ語教育 / 教員養成(ドイツ語) / 国際教育 / EU統合 |
研究概要 |
1992年2月、EU12か国は、マーストリヒト条約に調印した。しかし、「国境なきひとつのヨーロッパ」が実現するためには、解決しなければならない問題が山積している。そのなかで自国語以外のEU諸国の言語を少なくともひとつ学習することは、問題解決のために重要な意味をもっている。行動計画「リングァ」は、EU加盟国によって、統一ヨーロッパの達成という目的のために、外国語教育の改革と拡大を図ることを目指して開発されたものである。 1995年に、「ソクラテス」と「レオナルド」という名称の計画が策定された。新しい「リングァ」計画は、この2つの計画を発展させたものであり、次の5つの目的をもっている。 A. ヨーロッパ協力プログラムのなかでの外国語教員の養成 B. 職業教育の教員の養成 C. 外国語教員助手の外国における1年以内のショートステイ D. 外国語教育に関わるカリキュラム開発 E. 学生および訓練生の交流 本稿では、上に挙げたDとEを中心に論及したが、リングァ計画についてより詳しく解明することは、わが国が抱える外国語教育の問題点の解決にとって、次の2つの点で、非常に有意義であるように思われる。 第一に、EU加盟国の間で、さらには広くヨーロッパにおいて、国境を越えて組織化され、実施される「パートナープロジェクト」について、幅広い合意が得られているという点である。 第二に、この計画では、最終的な成果に至るプロセスを、それが失敗であれ、成功であれ、明らかにし、出版することにより、関心をもった人たちに広く公開されているという点である。その結果、同じ誤りが防止され、「転移」(dissemination)が可能となる。 ヨーロッパにおけるこうした試みを、わが国におけるドイツ語教育にどう応用するかが今後のわれわれの課題である。
|