• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

第二次大戦後の北米英語ハイクの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610535
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
研究機関東京工業大学

研究代表者

菅原 克也  東京工業大学, 外国語研究教育センター, 助教授 (30171135)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードハイク / 俳句 / B・H・チェンバレン / R・H・ブライス / ロッド・ウィルモット / haiku / R.H.ブライス / B.H.チェンバレン / 芭蕉 / 翻訳 / 英語ハイク / H.G.ヘンダーソン
研究概要

本研究では、戦後の北米において集中的に受容され、盛んに実作の制作が行われた日本の俳句について、それがハイク-haikuとしてどのような比較文学的課題を呈示するかが検討された。
はじめに、西欧への俳句紹介の先駆者であるB・H・チェンバレンの業績、なかんずくその論文「芭蕉と日本の詩的エピグラム」の内容が検討された。チェンバレンは、あくまでもヨーロッパ詩(あるいは英詩)の伝統的教養の観点から俳句を理解しようとしたために、俳句はきわめて断片的な印象を与えるものとなり、作品としての自立性の希薄な詩(のごときもの)として理解された。これは、チェンバレンが切れ字や季語といった俳句固有の詩学にあまり留意しなかったことと関係する。
次に、戦後の北米における俳句受容に決定的な役割を果たしたR・H・ブライスの仕事が検討された。これにより『俳句』四巻の著者であるR・H・ブライスの俳句理解が、いかに日本の文学伝統を尊重したものであり、いかにヨーロッパ詩の伝統を相対化し得ていたかが明らかになった。同時に、西洋読者の理解を助けるために、ブライスが「禅」という文脈を俳句に持ち込んだことの功罪が論じられた。
最後に、戦後の北米のハイクの一例として、ロッド・ウィルモット編の『エロティック・ハイク』というアンソロジーが検討された。これは、俳句という極東の詩形を受容しながら、アメリカのハイク詩人たちが、人間への飽くなき興味というすぐれて西欧的な立場から、ハイクを自らのものとしようとしたという点で極めて興味深い。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2001 1997 1996 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 文献書誌 (3件)

  • [雑誌論文] Devising a Context-R. H. Blyth's Translation of Haiku and Zen2001

    • 著者名/発表者名
      SUGAWARA Katsuya
    • 雑誌名

      Identity and Alterity in Literature *

      ページ: 227-238

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Devising a Context -R. H. Blyth's Translation of Haiku and Zen2001

    • 著者名/発表者名
      SUGAWARA Katsuya
    • 雑誌名

      Identity and Alterity in Literature

      ページ: 227-238

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] B. H. チェンバレンの俳句理解1997

    • 著者名/発表者名
      菅原克也
    • 雑誌名

      言語文化論叢 2

      ページ: 154-180

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] B. H. Chamberlain's Understanding of Haiku1997

    • 著者名/発表者名
      SUGAWARA Katsuya
    • 雑誌名

      Word and Act 2

      ページ: 154-180

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 三行詩としてのハイク-R. H. ブライスによる俳句の翻訳について1996

    • 著者名/発表者名
      菅原克也
    • 雑誌名

      比較文学研究 69

      ページ: 14-36

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Haiku in Three Lines -R. H. Blyth's Translation of Haiku1996

    • 著者名/発表者名
      SUGAWARA Katsuya
    • 雑誌名

      Journal of Comparative Literature 69

      ページ: 14-36

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuya Sugawara: "Biblical Imagery Transposed to the Japanese Mythical Tradition" Literary Intercrossings : East Asia and the Wese University of Sidney World Literature Series. 2. 132-139 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 菅原 克也: "B.H.チェンバレンの俳句理解" 言語文化論叢(東京工業大学外国語研究教育センター). 第2巻. 154-180 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 菅原克也: "三行詩としてのハイク-R.H.ブライスによる俳句の翻訳について" 比較文学研究. 69号. 14-36 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi