研究課題/領域番号 |
08630015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
高木 彰 立命館大学, 経済学部, 教授 (40032700)
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研究分担者 |
平田 純一 立命館大学, 経済学部, 教授 (00143818)
鈴木 登 立命館大学, 経済学部, 教授 (20140121)
岩田 勝雄 立命館大学, 理工学部, 教授 (60066735)
小塩 隆士 立命館大学, 経済学部, 教授 (50268132)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | バブル経済 / 自己組織性 / サイバネティックス / ゆらぎ / 経済システム / サイバネティックス原理 / 社会システム / 有機体論的システム論 / 機械論的システム論 |
研究概要 |
現代経済を特徴付けることは、多様性と複雑性にあるが、そのような特徴を創出しているのは、単に現象面における変化ではなく、経済社会の根底におけるシステムの編成原理が大きく変容していることによるのである。本研究は、複雑なシステムの考察を基礎理論と日本経済において行ったものである。本論文は、二つの部分から構成されている。第一の部分は、1990年代における日本経済を「平成バブル不況」として捉え、その性格と特徴を研究するものである。平成不況の基本的性格は、国際的金融市場の超緩和・超肥大化によってその基礎条件が熟成され、過大な預金通貨の存在を前提として、資産(ストック)経済での価格(デフレ)調整により発生したるものとして捉える。平成不況の大きな特徴は、循環全期間の長期化とその回復力の弱さにある。第二の部分は、情報社会という現代の社会・経済システムを考察するための基礎理論を研究するものである。この部分は、更に三つの章において構成されている。第一は、自己組織化理論の研究である。社会・経済システムにおける秩序の自律的生成のメカニズムを解明する理論的基礎としての意味をもつものが自己組織化理論であることによる。第二は、現代経済における価値論の研究である。現代経済の価値論は、労働価値論と固有価値論の二つが階層的関係において捉えられる。両者は、ファースト・サイバネティックスとセカンド・サイバネティックスに対応するものである。第三は、"ゆらぎ"を通しての秩序、散逸構造理論の研究と複雑なシステムにおける情報圧縮のメカニズムとしてミクロ・マクロ・ループを想定し、その具体的機構として「セブン・イレブン・ジャパン」における情報処理機構について研究している。
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