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女子の大学・短大進学行動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08630043
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済政策(含経済事情)
研究機関一橋大学

研究代表者

荒井 一博  一橋大学, 経済学部, 教授 (40134879)

研究分担者 田中 寧  京都産業大学, 経済学部, 教授 (90179789)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード女子の大学進学率 / 内部収益率 / 女子の労働力率 / 社会的背景 / 都道府県別クロスセクション分 / 離散選択モデル / ロジットモデル / 最小カイ二乗推定法 / 都道府県別クロスセクション分析 / シグナリング・モデル / 多項ロジットモデル / ソシオ・エコノミックス
研究概要

本研究では、女子の大学・短大進学行動を規定する要因は何かという基本的な問題、およびそれに関係する問題を考察した。まず女子の学歴別の年齢・賃金データや年齢・労働力率データを大学・短大教育費用のデータとともに用いて、女子の大学・短大教育の内部収益率を計測した。わが国の学歴別労働力データは少ないので、いくつかの代替的なケースを想定した計測も行なった。その結果、女子の大学・短大教育の内部収益率はかなり高く、男子のものよりも概して高いという結果などが得られた。次いで女子の大学進学率の時系列分析を行い、学校納付金、個人可処分所得、完全失業率、女子労働力率、第3次産業の就業者数割合などの効果を分析し、これらが女子の大学進学行動と有意に関係していることを明らかにした。特に、個人可処分所得や20歳代後半の女子の労働力率の上昇が、近年の女子の大学進学率の急上昇をもたらしていることを示した。さらに、離散選択モデルを使って、1990年の女子の大学・短大進学率の決定要因を研究した。この研究は三つの部分に分けてなされた。第一の部分では、離散選択モデルの理論的枠組み、および推定方法の選択を実証研究者向きに解説し、最小カイ二乗法を使ったロジットモデル分析を推奨している。第二の部分では、二項ロジットモデルを最小カイ二乗法で推定し、女子の大学・短大進学決定要因を男子の場合と対比させながら分析している。主な結論は、男女とも親の社会経済的ステ-タスが低いほど子供の進学需要が高まるというものである。第三の部分では、多項ロジットモデルを最小カイ二乗法で推定し、女子の大学進学、短大進学、さらに高卒後就職の三つの選択肢における意思決定パターンを分析している。二項モデルと比較すると、親の社会経済的ステ-タスについての推定量は総じて有意性を増している。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 荒井 一博: "Internal Rates of Return to Female Higher Education in Japan" Hitotsubashi Journal of Economics. 39. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 荒井 一博: "女子の大学進学率の時系列分析" 一橋論叢. 119. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田中 寧: "クロスセクションにおける質的データの分析方法" 経済経営論叢. 33. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田中 寧: "女子の大学進学率決定要因:男子との比較" 経済経営論叢. 33. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田中 寧: "女子の大学進学率決定要因:4年制と短期大学の選択" 経済経営論叢. 33. (1998)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ARAI,Kazuhiro: "Internal Rates of Return to Female Higher Education in Japan" Hitotsubashi Journal of Economics. vol.39, no.1. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ARAI,Kazuhiro: "A Time-Series Analysis of the Rate of Female University Enrollment" Hitotsubashi Review. vol.119, no.6. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TANAKA,Yasushi: "Methodology for Analyzing Qualitative Data in Cross-Section" Economic and Business Review. vol.33, no.1. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TANAKA,Yasushi: "The Determination of Female University Enrollment Rate : In Comparison with the Male Case" Economic and Business Review. vol.33, no.2. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TANAKA,Yasushi: "The Determination of Female University Enrollment Rate : The Choice between University and Junior College" Economic and Business Review. vol.33, no.3. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 荒井一博: "Internal Rates of Return to Female Higher Education in Japan" Hitotsubashi Journal of Economics. 39巻1号. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 荒井一博: "女子の大学進学率の時系列分析" 一橋論叢. 119巻6号. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 田中 寧: "クロスセクションにおける質的データの分析方法" 経済経営論叢. 33巻1号. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 田中 寧: "女子の大学進学率決定要因:男子との比較" 経済経営論叢. 33巻2号. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 田中 寧: "女子の大学進学率決定要因:4年制と短期大学の選択" 経済経営論叢. 33巻3号. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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