研究課題/領域番号 |
08630080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
岡田 泰男 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (90051482)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 産業革命 / 技術移転 / 工場 / 前貸問屋制 / 職人 / 徒弟制 / スレイタ-工場 / センサス史料 / 経営史料 |
研究概要 |
アメリカ最初の工場とされるロードアイランド州のスレイター工場について、その出資者アルミー・ブラウン商会の史料によって研究した。 1. イギリスからの技術移転にあたり、従来はイギリスからの移民であったスレイターの役割が強調されていたが、ロードアイランド州の現地の手工業者が大きな貢献をしたことが明らかになった。とくに工場における機械はいわばシステムであるので、水力紡績機だけでは役に立たず、土地の金物、木工職人が重要な役割を果した。 2. アークライト紡績機により紡績工場は機械化されたが、準備、織布、仕上工程は手作業に依存しつづけた。準備工程は近隣の婦女子に、前貸問屋制の下でおこなわせ、織布は集中作業場の従弟、仕上は独立した職人によった。 以上に欠るごとく、アメリカ産業革命は過去との連続性と断絶性を有し、スレイアー工場はそれを体現した。
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