研究課題/領域番号 |
08630100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田畑 よし雄 (田畑 吉雄) 大阪大学, 経済学部, 教授 (30028047)
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研究分担者 |
竹田 英二 大阪大学, 経済学部, 教授 (80106624)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | インデックス・ファンド / トラッキングエラー / 最小2乗誤差 / 市場ポートフォリオ / 有効フロンティア / 目標計画法 / DEA / トラッキング・エラー |
研究概要 |
一定の収益を保証し最小のリスクを与える市場ポートフォリオや、ベンチマークとしての日経225に類似した挙動を示す構成銘柄数が少ないインデックス・ファンドを従来研究とは異なった基準(最小2乗誤差)を用いて実現した。さらに、その性質を数学的に検討して解明した。研究成果は合計3編の論文としてまとめられ、その2編は公刊、残る1編は査読付きの雑誌に採択されて印刷中である。 (1)本研究で新たに得られた成果 ベンチマークの収益率と2乗誤差の期待値を最小にするインデックス・ファンドの諸性質について考察し、両者の間の相関係数について新たな知見を得た。すなわち、ベンチマークが効率的フロンティア上にない場合、基準を最小にするフロンティア上のポートフォリオとの間の相関係数が最大になることを導いた。さらに、ベンチマーク・ポートフォリオが効率的フロンティア曲線上にあるか否か応じて、基準を最小にするインデックス・ファンドの期待収益率間の大小関係を導出した。以上の結果は伝統的な基準のもとで得られた諸結果とも類似していることを確かめた。さらに、本研究で得られた結果を大学院学生の博士論文の材料として活用し、目標計画法を適用した現実により近い投資問題を解明するのに有力な武器になることを確かめた。 (2)今後の研究 本研究では、求めるべきインデックス・ファンドのユニバースに含まれる銘柄は既知であると仮定したが、実務的にはそれらを求める効率的で大規模な問題を解決するアルゴリズムの開発が残された研究課題の1つである。
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