研究課題/領域番号 |
08630137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
田中 雅康 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50084447)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 原価管理 / 原価改善 / 原価見積 / コストテーブル / コストエンジニアリング / 原価企画 / VE(価値分析) / 売価設定法 / 原価目標 / VE / 原価目標の細分化 / 目標原価 / 機能評価 |
研究概要 |
原価企画は、我が国が世界の最高レベルにある、数少ない管理技法であり、このレベルを高める研究が強く要請されている。このような背景の下に、筆者は原価企画に関する研究の一貫として実態調査を行ってきて、今回が第4回目である。 この調査は、同一業種の主要企業へ質問用紙を郵送する方法で、1/2以上は同一の設問を設けて行った。よって、トレンド分析を可能にした。調査内容は、原価目標、原価見積、原価改善についてであり、次の知見を得た。 (1)原価企画における、管理対象原価が拡大してきていることである。この傾向が続けば、いずれライフサイクルコストのほとんどすべてのものが管理対象となり、理想状態に近づく。 (2)原価目標が必達目標として厳しく認識され、その達成管理のため、原価目標の細分化が、合理的に進められるようになった。 (3)原価目標を達成させるための原価改善の技法や仕組みが多様に採用されるようになり、全社的展開による原価目標の達成が図られるようになった。 (4)原価目標の達成状況を把握する原価見積は、ある面(見積の正確性の面)で非常に進んでいるが、ある面(機能コストの測定などの面)では、ほとんど前進していない。これを推進する技法を開発する必要がある。 (5)原価目標が未達時の方策としては、原価目標を変更せずに他のパラメーターを変更する傾向が明らかになった。 (6)よって、主要な3つの設計パラメーターの順位は従来は、「性能→日程→原価」であったが、これからは、「原価→性能→日程」という順に変化することがわかった。
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