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有限群の諸定理の直接的証明法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08640036
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 代数学
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

松山 廣  兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (80028266)

研究分担者 崎谷 真也  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00036667)
矢吹 治一  兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40027371)
柳原 弘志  兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (00033803)
野村 泰敏  兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (20029630)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
キーワードgroup / finite / Frobenius / automorphism / conjugacy / character / simple / subgroup
研究概要

当研究ではFrobenius核の存在定理の群論的証明について探求した.最終的な結果には至らなかったが,新たな展開を示唆すると思われる視点を見いだすことができた.
有限群Gの部分群H(≠1,G)は任意のg∈G-Hに対してH∩H^g=1を満たすときGのFrobenius部分群であるといわれる.このとき
N=(G-∪_<g∈G>H^g)∪{1}
とおけば,(|N|,|H|)=1かつ|N|=|G:H|であることが導かれる.
1901年Frobeniusは複素指標の理論を用いて,Nを核とするGの複素表現を構成し,NがGの正規部分群であることを示した.NはFrobenius核と呼ばれる.その後,その群構造の単純性からFrobenius核の存在定理の群論的な証明が試みられたが,完全な証明には至らず今日に至っている.ただし,種々の条件を付加した場合には簡潔な存在証明が得られており,指標を用いない証明の存在を暗示している.一方,有限群Gの自己同型σとGの基aにたいして
X(a)={g^<-1>ag^σ|g∈G}
とおけば∩_<g∈G>X(1)^gはGの正規部分群となる.さてFrobenius部分群Hが偶数位数の場合のFrobenius核の存在定理の群論的証明は古くから知られていたが,これは上の事実でσをHの位数2の元によるGの内部自己同型として適用すれば
∩__<g∈G>X(1)^g⊇N
が得られることを示したものに他ならない.
上述のことは『Frobenius核の存在定理』が『(内部)自己同型の問題』として把握できること,したがって自己同型についての諸結果が適用できることを示唆するものであり、この方向からの新たな展開が期待できる.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

研究成果

(3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Haruichi Yabuki: "Partially Gauge Invariant Field Configurations and the Gribov Horizon in SU(2)Gauge Field Theory" Annals of Physics. 252. 413-421 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Haruichi Yabuki: "Light Velocity in Non-Relativistic Quantum Mechanics on a Circle" International Journal of Theoretical Physics. 5(掲載予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 崎谷 真也: "数学教育における問題作りとその意義-類似問題の作成を中心として-" 日本教科教育学会誌. 19. 47-53 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1999-03-07   更新日: 2016-04-21  

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