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古典力学系および群作用のエルゴード理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08640255
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関東京工業大学

研究代表者

盛田 健彦  東京工業大学, 理学部, 助教授 (00192782)

研究分担者 野村 祐司  東京工業大学, 理学部, 助手 (40282818)
磯部 健志  東京工業大学, 理学部, 助手 (10262255)
大鹿 健一  東京工業大学, 理学部, 助教授 (70183225)
志賀 啓成  東京工業大学, 理学部, 助教授 (10154189)
伊藤 秀一  東京工業大学, 理学部, 助教授 (90159905)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード閉測地線 / 写像類群 / エルゴード理論 / 熱力学形式
研究概要

本研究ではタイヒミュラー空間上の測地流と写像類群に焦点をしぼって,タイヒミュラー測地流に熱力学形式を応用できるようにすることを目標としていた.当初,アノソフ系のマルコフ分割にあたるものを構成することを目標としたが,研究途中でマルコフ分割の構成よりむしろリーマン面上の正則1次微分の軌道と区間入れ替え交換との関係を用いたVeechの方法が目標達成のために自然であることがわかり,この方向で研究がすすめられた.
トーラスのリーマン空間であるモデュラー曲面の上の測地流は,上半平面の境界である実軸上の変換を用いて解析できること,具体的にはモデュラー群の実軸への作用と連分数展開のアルゴリズムをを与えるGauss変換とが軌道同値であることは古くから知られていた.そして,Gauss変換がモデュラー曲面上の測地流のクロスセクションから決まる,自然な変換になっていることに着目すれば,Gauss変換に熱力学形式を適用して閉測地線の分布の情報が引き出せることも近年知られるようになってきた.注意せねばならないのは,モデュラー群はトーラスの写像類群であり,閉測地線がモデュラー群の双曲元と対応していることである.今回の試みは,区間入れ替え変換の族が作る空間を,タイヒミュラー空間の境界の一部分とみなして,Veechがその上に導入した力学系に熱力学形式を適用しようというものであった.写像類群の双曲類である擬アノソフ類の分布に関して制限付きではあるが,モデュラー曲面と類似の結果を得ようと試みた.現段階ではGauss変換がみたすような極限定理の幾つかを,熱力学形式にあらわれる転送作用素の方法で示すことができたが,ある種のディリクレ級数の収束域についてまだ検討すべき点が残っている.これの解決があまりにも長期化すると判断した場合,とりあえず,極限定理だけについて論文にまとめることも考えている.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Morita: "Limit theorems and transfer operators for Lasotu-Yorke transformations" Sugaku Exposition Transl.A.M.S.9・2. 117-135 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H.Ito: "Integrable symplectic maps and their Birkhoff normal forms" Tohoku Math.J. 49・1(発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H.Shiga: "On the monodromy of holomorphic familie of Riemann Surfaces and modular transformations" Math.Proc.Cambridge.Philos.Soc.(発表予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Ohshika: "Topologically conjugate kleinian groups" Proc.A.M.S.124. 739-743 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Isobe: "Non-existence and uniqueness results for boundary value problems for Yong-Mills connections" Proc.A.M.S.(発表予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nomura: "Absence of diffusion near the bottom of the spectrum for a random Schrodiriger operator on L^2(IR^3)" J.Math.Kyoto Univ.(発表予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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