研究分担者 |
津田 光一 愛媛大学, 工学部, 教授 (20112253)
井上 友喜 愛媛大学, 工学部, 講師 (60253316)
一ノ瀬 弥 愛媛大学, 工学部, 助教授 (80144690)
猪狩 勝寿 愛媛大学, 工学部, 教授 (90025487)
定松 隆 愛媛大学, 工学部, 教授 (10025439)
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研究概要 |
研究実績の概要は以下の通りである. 1.幾つかのJordan閉曲線の外側の無限遠点を含む非有界な多重連結領域から、平行スリット領域への数値等角写像の方法を提案し,その有効性を数値実験的に検証した. 2.同じ多重連結領域から,(a)平行スリット領域,(b)円弧スリット領域,(c)放射スリット領域への3種の等角写像が統一的に計算可能であることを示した. 3.これらの数値等角写像を,(a)一様な平行流中に障害物が置かれた場合,(b)渦点の周囲に障害物を伴う場合,(c)湧出(吸込)点の周囲に障害物を伴う場合の3種の2次元ポテンシャル流に適用して,その有効性を検討した. これらの等角写像と流体解析は広く知られた重要な問題である.しかし,簡単で精度の高い数値計算法は知られていなかった.上記の方法は,代用電荷法に基づき,簡単で精度が高い.また,流体解析の方法としても,ポテンシャル流をポテンシャル論的な方法で解析することによる長所を備えている. なお,提案された方法の原理は積分方程式法による定式化も可能である.積分方程式法による定式化は問題の閉曲線が角点を持つような場合に重要であると考えられる. 方法の洗練とより複雑なポテンシャル流解析への応用を今後の課題としたい.
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