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急冷炭素質物質(QCC)の赤色発光の原因解明

研究課題

研究課題/領域番号 08640325
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 天文学
研究機関電気通信大学

研究代表者

成澤 孝敏  電気通信大学, 機器分析センター, 助手 (30143712)

研究分担者 和田 節子  電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30017404)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード広域赤色輻射 / 過剰赤色輻射 / 急冷炭素質物質 / 反射星雲 / 星間塵 / 星周塵 / ERE / 赤色発光 / 塵
研究概要

4.3 SCCMに流量調節したメタンガスのマイクロ波放電プラズマから石英基板上に生成したQCCの発光スペクトルを紫外線で励起して室温、77Kおよび1.5Kで測定した。
filmy-QCCは測定した全ての温度で強い蛍光を示した。蛍光のピーク波長は温度でほとんど変化しなかったが、バンド幅(hwhm)は室温よりも低温で数nm減少した。基板の放出ノズルに近い部分の低温の蛍光スペクトルは反射星雲の赤色過剰輻射(ERE)スペクトルに非常に良く一致するようになった。基板の放出ノズルから遠い部分の蛍光スペクトルは上に述べたよりも短波長側にピークを持つ。この蛍光スペクトルはRed RectangleのブロードなEREスペクトルに一致する。観測されたEREスペクトルの星雲間の相違や星雲内の場所による相違は試料生成条件の違い(プラズマ密度やグレイン温度など)によって説明できる。
プラズマビームの中心付近に生成されるgranular-QCCとdark-QCCは星間塵の減光のこぶと同じ217nmに吸収極大を持つが、共に可視から近赤外部に発光を示さなかった。星間減光を示す塵とEREを示す星周塵とは異なる性質の塵であろう。
KBr基板上に生成したfilmy-QCCも場所を選んで赤外スペクトルを測定した。赤外吸収の3.3,3.4,6.2,7.7,8.6及び11.3μmバンドは未同定赤外(UIR)輻射バンドと一致する。蛍光スペクトルに対応して、赤外吸収では基板の場所により吸収線の強度分布が変化している。反射星雲及びRed RectangleでもUIR輻射バンドが観測されている。filmy-QCCはERE及びUIR輻射バンドを示す塵の重要な候補物質である。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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